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イチローすら霞む大谷翔平の可能性

大谷翔平は「正しい」答えを述べる能力に長けている。

大谷が問題なく順調にリハビリをこなしているにも関わらず、試合復帰は早くても5月との主張を球団は崩さない。

アリゾナでの春季キャンプ最終日となる22日、次のリハビリ段階に進む「準備はできていると思う」と大谷は通訳を通して米記者団に語った。しかし、エンゼルスはまだゴーサインを出してはいない。

次のステップでは、現在ケージ内で行っているコーチ相手の通常打撃練習をフィールドに移して行う。

慎重なペースでの進行にフラストレーションは感じないかと聞かれた大谷。「全くない」と答えたが、「どんどん次のステップに進みたい」とも付け加えた。


「早く復帰したい」

チームが最後のエキシビションゲームを行うために戻るアナハイムでも、大谷はケージ内での打撃練習を続ける。その後、エンゼルスはシーズン開幕から6試合を敵地で戦うが、大谷はアナハイムに残る。

チームが4月4日の本拠地開幕戦に戻ってくるまでには、大谷は外での打撃練習を行っているだろうと私は予想する。その1、2週間後には、実際の投手を相手に打撃練習を始められるはず。

未だに大谷はリハビリを4月中に終えられそうに見えるが、エンゼルスは焦らせないと繰り返し言い続けている。

「今も早く復帰したいと思っているが、開幕日が来てシーズンが始まれば、その気持ちは更に高まると思う」と大谷は述べた。

イチロー以上の可能性

自身のリハビリ以外に、イチローが引退会見で大谷は「世界一の選手にならなきゃいけない」と発言したことについて言及した。

「イチローさんのような方にそう言ってもらえるなんて最高の栄誉」と大谷は言う。「引退会見で、わざわざ僕の名前を出してくれて感謝している」

イチローのキャリアが素晴らしいことは間違いない。だが、大谷がこれから成しえるかもしれないこととは、比べ物にならない。大谷は、100年間、誰もできなかった投打の二刀流をやってのけたのだ。

もちろん、イチローの長期的な成功に並ぶには、まだまだ先は長い。

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