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【#論点提起】 過去・現在・未来や如何 


時代を超えて

いよいよ2024年度(令和6年度)が始まった。各種組織体においては、今年度の事業計画等のスタートとなる。こうした事業計画等において、過去に学び(稽古照今)、現在の実態(現実)を見極め、未来への希望をもてる道筋を描くことが計画遂行のモチベーションとその成果を左右する。特に、昨今のように時代が大きく変容しているときには、「未来への希望」に向けたイノベーションが問われる。

(補)稽古照今:「昔のことをよく学び、現在に活かす」という意味合いで、同義的な「温故知新」が中国の「論語」由来であるのに対して、「稽古照今」は日本の「古事記」由来である。
(参考)ナイスステップな研究者から見た変化の新潮流 名古屋大学大学院人文学研究科 人文学専攻 歴史文化(考古学)准教授 中川朋美氏インタビュー -考古学がつなぐ過去・現在・未来-

 しかし、日本の成長が止まった1990年代以降、現在に至るも続いている政・官・産・学における不正事案の頻発や「説明責任」の希薄化等、過去に学ばず、現在の実態を直視せず、未来への視座もない状況に遭遇することが多い。一方で、最近、既往組織の枠を超えた個人(群・コミュニティ)としての集まりに参加したときに感じる意識の高さ、未来への希望を感じさせる取組を見るにつけ、日本社会の実態と既往社会システムとのギャップについて、いろいろ考えさせられる。

参考:ダイハツ、日野自動車、東芝…不正に手を染めた名門企業の「共通点」とは? 渋谷和宏:経済ジャーナリスト、作家 2024.2.23 8:00 DIAMOND online
参考:日本学術会議「任命拒否問題」の国賠訴訟が提起 「政府の説明責任」追求と「個人の名誉」回復を目的 2024年02月20日 17:53 弁護士JPニュース

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