不謹慎ながらも「面白い」と思ってしまった反タクシン京劇
タクシンは決して、民主主義を確立させるべく立ち上がったからではない。2006年から続く一連の反タクシン運動の中で、タクシン側が「民主主義のため」という大義名分を立て始めたのは2010年、赤シャツ騒ぎのクライマックスの2~3カ月だ。タイの多くの人たちがタクシンを失脚させようと一致団結した理由は、自らのビジネスを政治に取り込むとする極端な公私混同、その強引さと権力欲の強さ、そして王室軽視。タクシンの反論もそれに対してだけだった。
京劇でのタクシン役
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