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黄色と赤の事の始まり① タクシンという人間の存在

 過去10年以上続き今なお進行形ともいえる「タイの政情不安」の始まりは、一言で説明すると「タクシンVS特権階級」となる。親タクシン派にとってはまさに、民主主義の実現を掲げるタクシンと既存特権に固執する階級との闘いだ。一方、反タクシン派にとって「特権階級」という表現は大いに不満で、「特権階級とは具体的に誰を指すのか」という反論が引き起こされる。そのため特権階級でなく、(少数派のタクシン支持者ではない)「タイ国民多数派」、もしくは王室批判と受け止められる言動がタクシンにあったことから「王室支持派」と言い換えた方が良いかも知れない。

2006年当時のタクシン首相

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