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責任回避の調書を作ってきたタイ警察本部

 デモや暴動などの取材でメディア関係者が死傷すると、国から見舞金が払われるらしい。2013年12月26日の騒ぎで警官隊が放った催涙弾を顔に食らい、病院に担ぎ込まれた日本人の彼も、数万バーツ(数万円)を受け取ったらしい。

 1週間ほどして退院、定宿としている都内のゲストハウスに戻った彼から電話があった。
「警察の事情聴取があって、その調書にサインをしなくちゃならないんですが、タイ語が読めないんです」。
読んで説明してくれという。その日、仕事で郊外かどこかに行っていて面倒だったのだが、夕方過ぎにはバンコク都内に戻って彼の定宿まで出向いた。

警官隊とデモ隊が数十メートルの距離で対峙

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