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例の日本人が負傷、日本の全国紙に登場

 取り敢えず事務所に引き揚げ、写真を整理する。現場で話が途中になったしまったお客にも、「さきほどは失礼いたしました」と、お詫びの電話を入れた。

 この日の騒ぎでは警官1人とデモ参加者1人が死亡、ほか30人前後が負傷した。デモ隊は翌年2月2日の下院総選挙を阻止すべく、午前6時ごろには早々にバス10台と街宣車3台で乗り付け、受付会場の建物への突入を試みた。もともと労働省の隣のバンコクユースセンター(タイ・ジャパン)が比例代表名簿の受付会場になっており、衝突の舞台はそちら側だったのだが、モ隊は隣労働省本省にも侵入、大立ち回りを演じた。同省は業務を中止、職員を帰宅させている。労働省といえば、日本人を含む外国人の労働許可証を扱う雇用局がある。この日は日本人も労働許可証の手続きに来られなかったはずだ。

催涙ガスと放水を避けるデモ隊

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