デパートに放火、誰もが暴徒に
ラーチャプラソン交差点の集会場の横、ショッピングセンターのセントラルワールドに入居するデパート「ZEN」の入り口に火が付けられた。何人もの若者が手際よく火が付きやすいガラクタを集めている様子を見ていると、赤シャツのリーダーたちは後に否定していたが、誰かの指示によるものであることは明らかだった。古タイヤを用意してあるところを見ると、指示は何日も前に出ていたように思われる。ラーチャプラソン交差点一帯の地主は王室といわれる。そこの建物に火を付けるというのはタクシンの挑戦でしかない、といわれた。
燃える古タイヤにガスボンベが放り込まれた。
「爆発するから逃げろ!」
という、居合わせた記者の声に思わず逃げ出すが、
「おい、コックからガスが吹き出るだけで爆発しないだろ」
という声が聞こえてきて、思わず力が抜ける。走るのを止めて座り込んでしまった。
放火したデパートに爆竹を投げ込む暴徒
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