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1日200~500バーツ 仕事に行くより割の良い集会


 タクシンを首相の座から引きずり下ろすための集会を延々と続けたパンタミット(黄色、民主主義のための市民同盟(PAD))が、あれほどまでに人を集められた最大の理由は「日当」があったから。当初は200バーツ。その後インフレに伴ってか300バーツに値上げされた。タイ国内の最低賃金が全国統一300バーツに引き上げられたのは、タクシンの妹インラック・チナワットが政権を握った直後の2012~2013年。これも兄の指示によるバラマキ政策だったのだが、現在であっても1日300バーツが支払われる集会は、タイ国民にとって魅力的だろう。会社では300バーツから諸経費が引かれるが、集会はそのまま手取りとなって弁当まで付く。


 日本で行われるデモ集会で日当が支払われるかどうか知らないが、タイでは普通に見掛ける光景といえる。以前住んでいたことのあるインドネシアのジャカルタでもデモ集会の取材を続けていたが、(毎回か否かは分からないが)やはり日当が支払われていた。

タクシン支持の集会場にて。「タクシン闘え!闘え!」と書かれている

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