見出し画像

「何か起きて欲しい」と願う日本人記者ばかり

 定期購読の同マガジン『間違いだらけの解説 タイ暴動「真実の現場」』も、2006年の話から始まり、現在2014年のトピックが続いています。現軍政がクーデターを引き起こしたのも同年です。軍政自体が政情不安の象徴といえますが、同マガジンで取り上げるような国民と治安当局が繰り広げる衝突や暴動は何とか收まっています。定期購読も今月末で終了、以降は(これまでの定期購読期間の総額を見込んだ)買い取り型の有料マガジンに移行する予定です。継続課金停止後も購読読者の方は閲覧が可能ですが、必要に応じて内容を保存してください。引き続き、ご愛読よろしくお願い申し上げます。

 これまで何度か、タイの政情不安を取材する日系メディアが、「自分の任期中に何か起きて欲しい」という立ち位置で物事を見ている、と書いてきたが、そのような輩が最も多かったのが2014年だったような気がする。繰り返しになるが大手メディアで、記者が新たな国の特派員となる→その国でテレビや新聞を賑わす出来事が起きる→日本のデスクが「お前が行くところはいつも何かがある」とほめる→「引きが強い記者」という評価につながる……。

在バンコク日本人が多く住むスクムビット通りで路上に泊まり込む集会参加者

ここから先は

1,098字 / 4画像
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?