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それでも続くデモ

 新型コロナウイルス新規感染者数の増加で政府の自粛要請が強化されると、一部の国民が反抗的な行動に出る。反政府デモという形となって現れ、そんなデモが続くと思いきや、そのうちまた尻切れトンボとなる。宣伝カー先導によって街中を練り歩き、首相府や(首相が住居代わりに寝泊まりしている)陸軍基地の前に停まって抗議運動を展開するときなど、誰かからある程度の資金が提供されているのだろうと察することができる。

 若者が決まった日時にバイクで集合し、警官隊に花火や爆竹を投げつけて対峙し、数時間すると去っていくという抗議運動も見られる。誰かに指示された気配もあるが、ある程度自発的な行動にも見て取れる。統制された行動ではないため、それ以上の規模には発展しないが、気が向いた若者が自発的に集まってくる分、ダラダラと続く。ロックダウンや夜間外出禁止令が続いた今年4月以降、そんなデモが繰り返されている。

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警官隊に中指を突き立てる興奮したデモ参加者

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