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さらに手に負えない在タイ「自称ジャーナリスト」

 定期購読の同マガジン『間違いだらけの解説 タイ暴動「真実の現場」』も、2006年の話から始まり、現在2014年のトピックが続いています。現軍政がクーデターを引き起こしたのも同年です。軍政自体が政情不安の象徴といえますが、同マガジンで取り上げるような国民と治安当局が繰り広げる衝突や暴動は何とか收まっています。定期購読も今月末で終了、以降は(これまでの定期購読期間の総額を見込んだ)買い取り型の有料マガジンに移行する予定です。継続課金停止後も購読読者の方は閲覧が可能ですが、必要に応じて内容を保存してください。引き続き、ご愛読よろしくお願い申し上げます。

 タイの政情不安を取材するメディアが、とかく大げさに報道しがちという話を続けている。「注目されるニュースを送りたい」がため、希望的観測を大いに含ませて書き立てるものだから、間違いも多くなってくる。

 日本で最大の発行部数を誇る新聞は、(赤や黄色の問題から多少それるためここでは取り上げなかった)2006年大晦日から2007年元旦にかけての連続爆破事件で、現場である都心部の運河の桟橋を郊外のチャオプラヤー川のバンコク港と思いっきり間違った。一方は数十人乗ればきつきつのボートが停まる桟橋、もう一方はコンテナが100も200も並ぶ輸出入港。あまりの無知に在バンコク日本人からの非難が殺到したが、この記者はそもそも取材をしていないのだ。どうもタイの英字紙であるNationのサイト速報を見て、日本に記事を送ったようである。

事件現場は港ではなく桟橋だった連続爆破事件

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