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首相府前の座り込みに飽き足らず、柵を乗り越えて庭に居座り

 2006年9月から続いた軍政が2008年2月6日に民政へと移管、タクシン派のサマック政権が発足した。それに伴ってタイでは再び反タクシン運動の気運が高まる。「現政権はタクシンの傀儡(かいらい)!」。2008年5月下旬、パンタミットは反政府集会を再開した。政府により揺さぶりをかけるため、首相府前のみならず陸軍本部や国連本部が建つ首相府に程近いラーチャダムヌン・ノーク通りを狙い、道路の真ん中に舞台を設置して周囲を通行止めにするなど、もうやりたい放題。

 パンタミットが集会を開けば当然、特定人物に向けての誹謗中傷が始まる。槍玉に挙がったのは当然といえば当然、サマック。みるからにオヤジ顔、暴言失言連発、なぜか料理だけは上手でテレビの料理番組などに出演している。「できるのは料理だけ、政治はからっきし」との評価。サマックはその誹謗中傷にいちいちムキになり、メディアにいいように遊ばれていた。

コケにされるサマック首相

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