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悪びれた様子なし、火を付けたデパート前で再び集会

 赤シャツ暴動は91人の死者と1,400人以上の負傷者を出した。2010年5月19日の赤シャツ最後の日から4カ月後の9月19日、赤シャツがまたもやラーチャプラソン交差点を封鎖して集会を決行。ゆるぎない結束のアピール、死んでいった仲間への追悼、そして2006年9月19日に起きたクーデターへの抗議が目的なのだという。目の前には燃え残った(セントラルワールドの)ZENデパート。悪びれた様子もなく、参加者は上機嫌で赤シャツの歌など歌っている。

 その日の主役は、赤シャツ最後の日の6日前に狙撃されて死んでいったカッティヤ・サワディポーン陸軍少将の娘、カティヤー氏。彼女は最後の最後まで赤シャツ運動に反対していたが、父親が狙撃されて一転、赤シャツ支持となった人物。ひと目見て娘と分かるほど、父親にそっくりな顔は好感が持てた。

カッティヤ陸軍少将の娘、カティヤー氏

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