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渡泰以前の昔の写真を見返して思い出した人との出会い。
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記事一覧

東海岸をさらに南へ 2024年4月5日写真日記

 ソンクラー県ハジャイ市で1泊、翌日ちょっと町を回る。タイ人向け?のタイ語しか書かれてい…

MasayukiSaito
4か月前
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似た雰囲気の避難民

 ロシア軍が侵攻したウクライナからの避難民の映像を観ていると、90年代に取材した旧ユーゴ内…

MasayukiSaito
2年前
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モスタルに手紙は届かない

 旧ユーゴ内戦を舞台にした「ヴコヴァルに手紙は届かない」という有名な映画があり、以前それ…

MasayukiSaito
6年前
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出兵の列車を待つ兵士

 戦時下のクロアチアで、出兵の列車を待つ兵士の1団を見かけた。首都オシエクの中央駅から列…

MasayukiSaito
6年前
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「用事」を思い出し、前線を歩いて渡ろうとしたハンガリー人

 クロアチア・ザグレブに戻る国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の輸送機に乗るためには当然…

MasayukiSaito
6年前
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戦闘の合間の子どもたち

 ボスニア勢とセルビア勢の間で停戦が結ばれたようで、戦闘が突然止んだ。戦闘激化で見合わせ…

MasayukiSaito
6年前
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サラエヴォに手紙は届かない

 サラエヴォに着いた翌日から戦闘が激しくなり、その日だったろうかその翌日だったろうか、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が安全を確保できないとして、輸送機の運航を見合わせてしまった。陸路で脱出できるわけなどない。運航が止まる=サラエヴォから出られなくなる、という意味になる。  戦闘の状況によって飛んだり飛ばなくなったりしていたので、永遠に帰れなくなるという心配はなかった。そのうち再開する。とはいえ、気分的には追い詰められる。戦闘が激化しているといってもサラエヴォ市内で銃

国連防護軍の将校たち-2

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のロシア軍機がサラエヴォ空港に着き、パイロットに別れ…

MasayukiSaito
6年前
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国連防護軍の将校たち-1

 「サラエヴォに行こう」。 クロアチアの首都ザグレブにぶらりとやって来た、自称フォトグラ…

MasayukiSaito
6年前
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防空シェルターの少女-2

 「質問があるんだけど……」という思わせぶりな突然のメッセージ。プロフィール写真はロシア…

MasayukiSaito
6年前
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防空シェルターの少女-1

 セルビアとの国境に近いオシエクという町の取材では、防空シェルターに寝泊まりしていた。激…

MasayukiSaito
6年前
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自分 さらにその後-2

 取材には取材申請が必要となる。たいした騒ぎでなければ現場に好き勝手に入っていけるし、周…

MasayukiSaito
6年前
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自分 さらにその後-1

 「3年が一つの区切り。それ以上、外国にいるようだったら、ずっといることになる」。  日…

MasayukiSaito
6年前
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父親がやって来て怒られると思ったら……

 パリのポンピドゥー・センター前で、薬物乱用防止を訴えるビラを配っていた女の子がいた。写真の日付を見たら、27年前のちょうど今日。午後の遅くない時間なのに陽はすでに傾いていて、風が冷たかった。  前を行き交う大人たちに一生懸命ビラを手渡しているその姿を撮りたく、近づいてカメラを向けたものの、女の子は「撮られたくない」と拒む。「撮らせて」「いや」という押し問答を繰り返していたら、近くにいた父親がこちらに歩み寄ってきた。  「やばい、怒られる」と身構えたら、父親はすっと娘の方