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広告代理店のおしごと

本noteでいくつか紹介している明治大学久米信行教授によるベンチャービジネス論の授業紹介。今回は第3弾ということで、明治大学の卒業生であり、主にweb広告事業を手掛ける株式会社ゴンドラのCOOを務める野島秀洋さんから貴重なお話を頂きました。

株式会社ゴンドラ企業情報↓
https://www.gon-dola.com/

私たちは普段の生活の中で、テレビや電車内、インターネットなど様々な場所で多くの広告を目にしています。最近ではSNSを利用した企業による広告も一般的になってきました。そんな広告ですが、企業にとっては効果的に自社製品の魅力を消費者にアピールし、自社の売上向上につなげるとても重要な役割があります。そのため、企業はとても多くの資金を費やし、広告に特化した広告代理店にその業務や分析を任せることも少なくありません。

そこで今回のnoteでは、授業で野島さんにお話しいただいた、実際に広告代理店で使用されている分析手法『カスタマージャーニー』について、またカスタマージャーニーマップ作成の流れを詳しく紹介していきます。

『カスタマージャーニー』とは

カスタマージャーニーとは顧客が商品やサービスを知り、最終的に購入するまでの「行動」「思考」「感情」を含めたユーザーの一連のブランド体験を「旅」に例えた言葉です。商品の知るところから買うところまでの細かな情報を分析することで、顧客との効果的な接点や広告の方法を探る手法として用いられています。皆さんは聞いたことがありましたか?

『カスタマージャーニー』が有効である理由

カスタマージャーニーが効果的な消費行動の分析手法である理由は大きく2つあると野島さんは言います。

①情報過多な社会と、消費行動の多様化 
今日、画一的な方法では変化し続ける消費購買行動に対応することが困難になってきています。
②顧客の購買過程を把握する必要性
顧客が「望む状態」にたどり着くまでの橋渡しが重要。その橋渡しをするためのプロセスが施策を打つチャンスやポイントになるのです。

カスタマージャーニーマップ作成までの6ステップ

カスタマージャーニーをまとめたものをカスタマージャーニーマップといいます。ここではカスタマージャーニーマップ作成までの過程について説明します。

ステップ1.情報収集 
カスタマージャーニーマップの作成に向けてインタビューやヒアリング、外部調査を行い、顧客の年齢層やサイト内行動など様々な情報を収集します。
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ステップ2.ペルソナ設定
仕入れた情報をもとにカスタマージャーニーマップの主人公を作る作業です。

ペルソナ:その商品やサービスの象徴的な消費者のことであり、年齢や性別、学歴、家族構成などを細かく設定。その消費者に対して効果的な広告は何かを検討し、打ち出すという手法がとられる。


ステップ3.行動の洗い出し
顧客の商品認知から購買に至るまでの行動を思いつく限り洗い出します。

ステップ4.行動をステージごとに分類
行動の背景にあるステージを分ける作業です。認知から購買に至るまでのステップに矛盾がないかを確認します。

ステップ5.ポジティブ・ネガティブな感情の洗い出し

ステップ6.顧客接点とクライアントの行動明確化 
どのような対策やプロモーションをするのが効果的かをイメージします。

(実際のカスタマージャーニーマップ↓)

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カスタマージャーニーマップ作成におけるポイント5つ

1.顧客視点で考える。 
2.インプットの情報の信頼性・情報量。 
3.一般化できるペルソナを具体的に作り出す。4.顧客の状況、行動、感情、接点を時系列にまとめる。 
5.整理した後に対応策を考え、施策を実行する。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回のnoteでは、明治大学の授業「ベンチャービジネス論」で学習した、実際に企業で利用されている具体的なマーケティングの手法『カスタマージャーニー』について紹介しました。 授業の最後に野島さんは「広告は顧客に知ってもらうのが目的。どういう打ち出し方をすれば顧客が購入しているかという部分が明らかにでき実生活に結び付くから面白い。」と話してくれました。 最初にも述べたように、私たちは普段の生活の中でとても多くの広告を目にしています。その時に、ふとこの記事を思い出し、企業はなぜこのような広告をしているのかと少し考えてみるのも面白いかもしれませんね。

この他にも明治大学ベンチャービジネス論でのゲスト講師による授業について書いた、とても興味深い記事があるのでそちらも興味がありましたら御一読ください!

株式会社ゴンドラ企業情報↓

明治大学商学部ベンチャービジネス論講義ブログ↓

明治大学ベンチャービジネス論講義紹介note↓

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