🚣‍♂️ボートで川下り🚣‍♀️はじめてのラフティング

いつぞや夏か秋に、会社の同僚男3人でラフティングに行きました。

ラフティングとは、大きなゴムボートに乗って川下りを行うアクティビティです。

ラフティングのボートはそれなりの人数が乗れるので、現地に向かう車の中で、

「もしかしたら他の団体と一緒になるかもね！女子大生の団体と一緒になったらどうするよ？！」などと、幻想に浸っていました。

現地に着き、受付を済ませ、ウエットスーツに着替えます。

外に出ると、一緒にラフティングするであろう女性3人組の団体がいました。

おぉ！これはまさか思い描いていた展開が訪れるか？

ほわわわーん（妄想突入の効果音）

「ニューノマンさん！あなたのラフティングのオール捌きがかっこよ過ぎて、好きになっちゃいました！」

「おいおい、お嬢さん、気持ちは嬉しいが、俺は既婚者だぜ？それでもいいってのかい？」

「はい！いいんです！この気持ちはもう止められません！」

こんなクレヨンしんちゃんのヒロシのような妄想が浮かびます。

そして、女性陣に近づくと、その妄想は音を立てて崩れ去りました。

このご時世なので直接的な表現は避けますが、なんというか、“個性的な“3人組の女性達でした。

・エントリーNo.1
ばくだん岩さん
ドラクエのばくだん岩の様な輪郭の個性的な女性です。

・エントリーNo.2
妖怪舌長姥さん

眠っている人間をその長い舌で舐めまわして肉を刮ぎ取って喰らってしまう、とされる妖怪似の個性的な女性です。

・エントリーNo.3
吉田沙●里さん
霊長類最強女子とこんな所でお会いできるとは、、感無量です。

一般的に、3人もいれば1人くらいはそれなりの子がいても良いはずなのですが、全員が個性派という珍しい編成でした。

いやいや、今日の目的はラフティングを楽しむこと。

だから、楽しければいいのです。

それに、もしかしたら明るくて楽しい方々かもしれないので、挨拶をします。

「こんにちは。今日は一緒ですね。宜しくお願いします！」

「あっ、ああ。」

しゅーりょー！！

はい。愛想も悪ければ、目も合わせて来ません。

これで今日はラフティングに集中できそうです。

最初は男性チームと女性チームにボートを分け、インストラクターにパドルの漕ぎ方の基本などを学びます。

流れがなだらかな場所でまったりし、やや急流をアドベンチャー気分で乗り切り、パドルで水の掛け合いなどをして楽しみます。

はじめての体験だったので、めちゃめちゃ楽しいです。

自然が相手だとどうなるかが予測できないですし、みんなで一つのボートを漕ぐことから生まれる一体感がたまらないですね。

ひと段落するとインストラクターが
「パドルを上げて！」と言います。

そして、みんなでパドルを天に掲げ、重ね、

イェーイ！！

と、叫びます。

まるで気分は海賊になったかの様な高揚感です！

途中、崖から飛び込みがあったのですが、高い所が苦手な私は、崖の上で生まれたての子鹿のように震えていました。

同僚が「早く飛び降りろよ！」と私をイジリ、個性派女子達にはシラーッとした視線を受けます。

別に今日はカッコいい所なんてみせる必要ないしと、不恰好な姿で飛び込みます！

おりゃああああ！！

ジェットコースターみたいに内臓が浮く感じが何とも変な感じです。

飛び降りるというより、水面に吸い込まれる様な感覚です。

バッシャーン！

「ニューノマン、ビビりすぎだよ（笑）」

同僚にイジられます。

やがて、流れが穏やかな所に着き、男女6人で一つのボートに乗ることになりました。

ボートを取り囲む様に、全員でボートの縁に立ちます。

男女交互にされたので、私はばくだん岩さんと長舌さんと手を繋ぎました。

でも、ドキドキは全くしませんでした。

女性と手を繋いでいるのに不思議ですね。

ゆっくーりと全員で後ろに体重をかけていくと、

バッシャーン！！

バランスを崩して私とばくだん岩さん、長舌さんが水に落ちてしまいました。

「ちょっとー！なんで3人は大丈夫なんだよー！」ボートに残った3人にヤジを飛ばします。

みんなに笑顔が生まれ、少しだけ個性派軍団と打ち解けてきました。

暫くまたまったりと川を下っていた時に、インストラクターが悪ノリでばくだん岩さんをボートから落としました。

バシャーン！

「急にひどーい！」

思いっきり落とされて、ばくだん岩さんが怒ります。

たまたま私の近くで水に落ちたので、
「大丈夫ですか？」と手を差し伸べました。

相手が個性派軍団でも、ここは紳士なニューノマン、いつでも女性への気遣いは忘れません。

「えっ❤️」

ばくだん岩が少し照た顔をし、私に手を伸ばして来ました。

私は笑顔で手を握り、

脇から抱き抱え、

そのまま上へ持ち上げ、

ボートに乗せようとして、

そのまま、

水中へ、、

ドーーーーーン‼️‼️‼️

と、突き落としました。

「えっ？」

ばくだん岩はキツネにつままれたような表情を浮かべながら、水中へと沈んで行きました。

そうなんです、
ばくだん岩ったら、急に女の顔になったものですから、イラっとして条件反射で水に落としてしまいました。

それに本家ドラクエならメガンテされるかもしれないですからね。

その一部始終を見ていたインストラクターは大爆笑。

「君、面白いねぇ！インストラクターの素質あるよ（笑）」

「ははは！このテクニックはお兄さんに教わったんですよ（笑）」

インストラクターと意気投合します。

自らボートに登って来たばくだん岩は、顔がぷーっと膨れていました。

少女漫画ならきっとキュンとするシーンでしょうが、これは少女漫画ではありません。

むしろイジリが加速します。

仲良くなったインストラクターも最終的には遠くから「おーい！サオリー！」
と吉田選手の事を呼び、イジるようになってました。

そんなこんなで楽しんだラフティングは終わりを迎え、各自着替えを終えました。

さすがに交流があったので、個性派軍団から「この後も一緒に遊ばないですか？」とお誘いでもあるのかなと思っていたら、挨拶も何も無く、車でそそくさと帰って行きました。

えぇ？！そんなに早く帰る？！

私に突き落とされたのがよほどトラウマになったんでしょうかねぇ。。

てか、我々はまだ良いけど、せめてインストラクターにはお礼の挨拶してけよ。

こうして初ラフティングの経験は、楽しい時間と貴重な体験と共に終わっていくのでした。