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愛をあきらめるな(笑)

「わたし、会社を8月末で会社を辞めるんです。」
と大先輩のKさんをこっそり呼び出して、報告をした。

Kさんの見た目は、掛布さんにそっくりで、コテコテの大阪のおっちゃんである。
バツイチで、昔は包丁を持った女性に
追いかけられたりと、女性がらみの
武勇伝には事欠かない。
今は10歳以上年下の外国人女性と
付き合っていて、近々結婚する。
田辺聖子の小説に出てくるような
ダメ男の魅力を体現したなモテ男なのだ。

Kさんは、驚愕していた。

「まじか、ミツバチ・・・・。
 俺の方が先に辞めると思ってたわ。
 ・・・・・涙出て来たわ・・・。」

ハンカチタオルを取り出だして、
目元をぬぐうKさん。
・・・待て待て、
57歳の立派なオッチャンが
泣かないで。
吉本新喜劇になるやんか。

「で、辞めてどうするんや?
 どっか勤めるんか?」

「うーん、しばらくはゆっくりして、
 ぼちぼちやりたいこと、
 やってみますわ。
 やりたいことでお金が稼げるか、
 まだ分からへんけど。
 まあ、わたしと犬一匹くらい
 何とかなるっしょ。」

Kさんの関西弁につられて、
わたしもコテコテの関西弁になる。

「犬はええけど、ミツバチは、
 これから一生1人でいるんか。
 誰かと一緒に暮らさへんのか。」

「そんなこと言われても、
 相手もいないし、
 1人が気楽だし。
 暢気にくらしていくつもりですよ。」

「そんなん、アカン!
 ミツバチ、
 愛をあきらめたらアカンで!

えー、そんなエモい台詞をKさんが言うなんて!(驚き)
いや、その・・・
諦めているわけじゃないんだけど、
わたしの関心が今はもう男女の恋愛ごとにないという感じなんだけど、どう伝えたらええんじゃろう。

もっとさ、大きな愛に関心があるとか・・・?(苦笑)

それにしても、
「愛をあきらめるな」

さすがのモテ男に、
名言いただきました(笑)

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