米国で進むインフレと金利上昇 邦銀の外債運用リスクにも警戒
FRBは3月に0.5%利上げか
QTで長期金利も押し上げへ
コロナ禍が始まって2年が経った。足元ではまだオミクロン株が猛威を振るっているが、今年の世界経済と金融市場の最大テーマは、インフレと金利上昇だろう。
特に米国は今年1月の消費者物価(CPI)の上昇率が前年同月比7.5%と1982年2月以来40年ぶりの高水準となった。コロナ禍で半導体から食品に至る幅広い分野でサプライチェーン混乱による供給制約が長引く一方、大規模な財政出動と金融緩和を背景に消費需要が高まっている。そこへウクライナ危機などの地政学的リスクを背景にエネルギー資源の価格高騰ものしかかった。