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🌳森を荒廃から救え!地域と人材を育てる「森づくり」栃木県益子町の「トチギ環境未来基地」

森の衰退とシンクロする中山間地の衰退
「森」を舞台にした地域おこし

 日本の森が壊れている。高度成長期までは無秩序な開発に伴う乱伐が問題だったが、現在は違う。安価な外国材の輸入に伴う木材価格の下落による林業の衰退に加えて、中山間地の人口減少で里山も放置され、荒れた森に変わり果てているのだ。中山間地の衰退は、森の衰退とシンクロしている。ならば森が蘇れば、中山間地も再生するのではないか。そんな「森」を舞台にした地域おこしに取り組んでいる団体が、栃木県にある。

 2021年4月、栃木県高根沢町で活動する「ひだまり里郷プロジェクト」が、第33回森林レクリエーション地域美しの森づくり活動コンクールで「特別奨励賞」を受賞した。日立Astemo(旧ケーヒン)が中心となり、

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