見出し画像

『農業集落調査』廃止一転も懸念される統計精度 本当に食を守るつもりがあるのか

一時は廃止の予定だった
まずは廃止ありきの姿勢

 農水省は2月21日、農林業センサス研究会(座長=安藤光義東京大学大学院教授)を開き、農業集落の活動実態を調査し、農村振興の政策立案や研究に不可欠な「農業集落調査」の新たな見直し案を示した。見直し案では、同省は研究者などから強い批判を浴びてきた、当初の廃止案を撤回。従来通りの調査内容としたうえで、民間業者に委託して郵送するという、手間のかからない方法で継続する方針を示している。

ここから先は

2,306字
この記事のみ ¥ 200