夢の注意報「 #ショートショートnote杯 」

　『閻魔大王のような顔が、牙を剥き目を見開き三叉のような武器を持ち、私の顔面に覆い被さるように迫ってきた』

「ハッ！　夢か、怖かったなー」

　「よし、起きなきゃ」

「ギャー」

　10㎝程の百足が、スルスルとこっちへ近づいて来る、驚いて飛び起きた。

　近づく百足をティッシュの箱で何度も叩き、弱らせてから割り箸でビニール袋に摘まみ入れ、庭で踏み潰した。

　それから1週間後、男の影が私の後を付けてくる夢を見て目が覚めた。

　その日の夕方、台所でふと後ろを振り向いた時、包丁が腕に当たり床に落下した。そして、右足の膝近くに刃が触れ、6㎝程の切り傷ができた。

　一瞬の出来事に驚く間もなく、焼酎をドバドバと傷口に振りかけて応急処置をした。

　翌日外科へ行き「消毒をして縫いましょう」と6針縫ってもらった。

神経には傷が無く、4回の通院で済み18日で完治した。

　２つの夢は、危険信号の注意報を出してくれた。次に奇妙な夢を見たら、気を付けて過ごそう。