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釣り人と起業家の話

こんにちは。曽川慎司(そがわしんじ)と申します。38歳です。

広島の広告代理店に勤めております。

電話で名前を名乗ると9割9分5厘6毛、聞き間違えられます。「おがわ」「こがわ」「とがわ」「のがわ」「もがわ」など正しく聞き取ってもらえないので、電話で名前を名乗ることが子供の頃から苦手です。

田中とか前田とか上田とか絶対聞き間違えませんよね。

これは電話相手が「聞き取る」というよりも「雰囲気」で聞いてませんか?「もなか」「もえだ」と発音してもなんとなく「田中」「前田」「上田」と聞き取りますよね。名前なんて他人にとっては雰囲気です。

改めまして。曽川慎司(そがわしんじ)と申します。38歳です。

2019年10月19日(土)急に思い立って九州・佐賀まで行ってきました。

尊敬する田中泰延(たなか ひろのぶ)さんの講演会が佐賀で行われると知りhttps://twitter.com/hironobutnk/status/1185342798058311681

遠征しました。僕は広島の高校を卒業して福岡に住みながらファッションの専門学校に行っていたが、ファッションと同じくらい音楽が好きで特にニューヨークハードコア(NYHC)にどっぷり嵌って日本でも東京・大阪・名古屋などはNYHCに影響を受けたバンドがたくさんあり独自の音楽シーンを形成していた。

福岡でもライブが観たいと思ったが当時の福岡にはNYHC系のバンドが少なく、

観たいライブが観られないのだ。

観たいライブイベントがないなら、自分が主催すればいい。まだ若かった僕は考える間も無く行動していた。

「意志がある所には道がある」

というハードコアイベントを2000年にスタート。

自分が観たいバンドに、自分で声をかけて、ライブハウスを抑えてフライヤーやチケットをデザインしてイベントを運営していた。このフライヤーデザインがきっかけで後に広告業界に進むことになる。

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なんの話だったか。。そんな九州・福岡を過ぎて佐賀へ行くことにした。

今やベストセラーとなっている田中泰延さんの著書。


「読みたいことを、書けばいい。」にサインをもらうために

読む用の初版サイン用の第4刷を持って出発。

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30分前に会場入りしたが既にそこそこ席が埋まっていました!!!すごい。

2列目くらいに座ったら前に黒服で大柄のツイッターで見たことある男性が。

松坂桃李改め田中泰延さん!


なにやら著書にサインを書いておられるので、想像より身長でかいな・・・電通の人はみんな身長でかそうだよな。。。僕みたいな160cmの男なんて少ないんだろうな・・と思いながら開演時間を待つ。

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いますぐ始める仮想通貨!!

ビットコインは短時間に売り注文を入れまくり、価格が崩壊したら買い戻す、株式市場では違法な相場操縦の規制がないので・・・と聞こえてきそうな仮想通貨のスライドがいきなり飛び込んできた。

こ・・・・これが巷で噂の「やすのぶ節」か!!!


開始30分くらいボケにボケを重ねる怒涛の自己紹介に会場が爆笑に包まれ、僕もめちゃくちゃ笑っていた。でも時折聞かせる教養が素晴らしかった!!

楽しく話を聞いてるうちに、ひろのぶさんの話を聞いたその感想ではなく、僕が僕自身に書いてみたい心象が出来てしまった。これは書くしかないでしょ。

釣り人と起業家の話


僕は田中泰延さんを初めて知ったのはアドバタイムズの記事がきっかけだった。

この中ですごく好きな話があって「釣り人と起業家」の話。

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そもそもなんで「釣り人と起業家」の話が自分に響いているのか?を考えてみると今の仕事に対する様々な「不機嫌」が起因していることに気づいた。

単刀直入に表現すると仕事が楽しめていない。

遅かれ早かれ今の職場は離れるのかな?という思いはある。でもサラリーマンの恩恵も受けているわけなので辞めるのが正解なのか自分の中で折り合いがつかない。そんな「釣り人と起業家」の話をしていた田中泰延さんが本をお書きになった。

「読みたいことを、書けばいい。」

というタイトル。僕が20歳のころ

「観たいライブイベントを、主催すればいい。」

と本気で思って行動していた頃の、ひたすら楽しい日々を思い出した。

田中泰延さんのお話の中でもう一つ好きなのが

1.まず理想を持つ

2.訓練だけが人を輝かせる

3.暴力ではなにも解決しない

この3箇条が人生において大切なことであると述べていた。僕にとってこの3箇条はどう答えるべきか考えてみた。

1.まず理想を持つ

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テレビCMのプランナーとかコピーライティング、クリエイティブディレクションなど広告クリエイティブの王道ともいうべき仕事に強い憧れを抱いているが、現実は全く違う。

ひたすらスケジュール調整と管理を延々とこなす日々である

38という年齢で、たいしたCMプランニングの経験もなく、コピーライターでもないチラシデザイナーに、いまさら広告クリエイティブの王道は目指せないのかな?大手広告代理店でもないと現実は厳しいと痛感している。

では、何が理想なのか?

僕は年に数回、仕事が落ち着いた時に東京に出かけて宣伝会議とかアドバタイジングウィークアジアなどの広告系のイベントにプライベートで参加している。仕事の合間に憧れのクリエイターさんのセミナーの情報がないか常にググっている。

たぶん「電通」「登壇」というキーワードで世界一多く

ググっているのは僕だと思う(笑)いやマジで。。

でも何回ググっても、僕が興味深いと感じるイベントは少ないもので、

「この人呼びたいな」とか「この人とこの人の対談が面白そう」など

僕が観たい聞きたい理想の広告イベントを妄想する日々が、かれこれ4年近く僕の心で燻っている。つまり僕は20歳の頃のように

「観たいイベントを、主催すればいい。」

というのが今考える最高の状態、つまり「理想」なのではないかと定義した。

タグボートの四天王と電通クリエイターのトークセッション

とか観たくて仕方ない!!

2.訓練だけが人を輝かせる

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広島の広告代理店でクリエイティブに所属していて訓練してきた!と自信をもって言えるのは正直なところデザインやプランニングではない。

ひたすら地味なスケジュール管理や調整、制作管理・進行。

例えば一冊のカタログを制作するために約3カ月の間、クライアントとの打ち合わせ、スケジュールの制作、調整、制作チームへの指示指導、制作会社への指示、締め切りの確認、催促、校正指示、文字校、印刷会社との調整などなど営業やマネジメント職の人がするようなことを年中こなしている。

ひたすら地味なスケジュール管理や調整、制作管理・進行。

自分のキャリアにおいては何の役にも立たないような気がしていたが

こんな能力でも欲している人がいるかもしれない!と前向きに考えてみた。

フリーのクリエイターさんのマネジメントを専門とする業務

ただ業界の知名度も信頼もないので、時間は必要かもしれないが。訓練だけは出来ている自信がある。

3.暴力ではなにも解決しない

締め切りも守れないクライアントにイライラして態度や口に出てしまい、誰かの心を傷つけてしまうことが増えてきた。このままだと絶対にいい方向へは進まない。

自分の不機嫌は自分で断ち切るしかなさそうだ。僕が本当にやりたいことは

「観たいイベントを、主催すればいい。」

「好きなクリエイターを、マネジメントすればいい。」

今日noteを書いてみて、2つの理想を見つけることが出来た。

何となく未来が楽しく思えてきた。

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