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大切なのは「自分で決める」こと。柔軟に変化し、未来を描く。/採用担当のREAL

採用担当の人って学生のどこを見ているんだろう?」「次の面接官ってどんな人だろう?」「社会人って普段どんなこと考えてるの?」就活生時代にそんなことを考えていた新卒採用担当のヤマダが「お互い(学生と社員)よりホンネのコミュニケーションができるように。」そんな思いで他の新卒採用担当に逆質問していく「採用担当のREAL」。

第3回は採用HRグループ マネージャー 細金 崇英さんの紹介です!

【キャリア概要】
2017年新卒入社。NSGグループが経営する医療系総合大学の入試広報部からキャリアをスタートし、入試運営や学生募集に向けたプロモーション・営業などに従事。2020年にNSGグループ本部の人事部門に転籍。新卒採用担当として、就活イベントや面談・面接で年間1,000人以上の学生と関わる。2023年よりマネージャーへ就任し、新卒採用全体を統括する。国家資格キャリアコンサルタント保持。


プロフィール

ーはじめに、NSGグループに入社するまでの経歴を教えてください。
新潟県長岡市生まれで7歳離れた姉との2人姉弟です。4歳の頃に引っ越しを経験。今はどちらかというと「バイタリティ全開!」というよりは、論理的に頭で考えて動くタイプですが、引っ越した当時は近所に少し年上のお兄さん方が多く、よく一緒に遊んでもらって、外をひたすら走り回っていました。笑
また、親の影響でプロ野球をテレビで見ることが多かったからか、小学4年生から野球を始めたのですが、急に身長が伸びて成長痛がひどかった時期がそれなりに長く、小学校で野球はやめました。中学・高校では卓球をやっていました。
進学や学業という点では、順風満帆ではなく、自分以外の人に影響され過ぎたり、変なところで頑固になってしまったり、やりたいことを見出せなかったりと、常にもがいていた記憶があります。
一つレベルの高い学校に挑戦するという選択肢もありましたが、確実に合格できそうな学校選びをしたり、進学後の文理選択では文系科目が好きだったのに、友人の多くが理系を選択するという理由で自分も理系を選択し、勉強が全然楽しくなくなって、成績が落ちたり….そんな中でも偉そうに行きたい大学、行きたくない大学の選別はしていました。ただ、その行きたい大学というのも何がしたいかではなく、「家庭のことも考えて学費が安い方が」「それなりの国立大学に行っておけば」など、その場所に目的を持って選ぶというより「大学に進学する」という手段が目的化していました。「いい学校に進学して、いい会社に就職することが幸せ」みたいな一昔前の考えに強く影響を受けていた感じですかね。笑
文系学部の方が興味が持てたのに、理系を選んでいたことから受験できる文系学部の選択肢が少なく、教員志望ではないのに志望校の中で受験できた教育学部を受験して上手くいかず。周囲には他の大学や専門学校という選択肢も教えてもらいましたが、意地をはって、文転して浪人をしました。でも、浪人中もやりたい方向性が見つからず、機械のように毎日時間だけはものすごく時間をかけて勉強していましたが、また受験に失敗。「やりたいことが明確にないならひとまず公務員を目指してみたら?」と周囲に言われ、納得しているようでしていないまま、公務員の道に進む学生が多い法学部を受験し、進学。ここまでで分かる通り、とにかく迷走していました。
今、過去の自分にメッセージを言うのなら「目的と自分の意思を持て」と強く言いたいです!

ー進学後はどんな大学生時代を過ごしましたか?
自分の場合は「法律相談部」の活動と海外関連(英語学習・留学)がメインでした。法律相談部では、弁護士同席のもと個人の方向けに相続や離婚等の相談に乗る活動をしていました。ただ、法曹業界に興味があったわけではなく、学部内での人脈を作りたいと思って入部したらすごく良い仲間達と出会えたので最後まで続けていた感じです。
海外には昔からなんとなく憧れがあって、明確にどこの国というわけでなないですが、「自由の国」「多様性の国」みたいなワードには惹かれていました。大学進学当時はその憧れもかなり薄れていたのですが、大学2年の時に友人が大学の研修プログラムでシンガポールに行って戻ってきたら、別人なくらいポジティブ、アクティブになってたんです!それを見て海外への思いも再燃しました。そんな時に学内でカナダ留学のポスターを見て、これだ!と思って大学2年の夏に応募しました。半分は学生寮、半分はホームステイだったのですが、ホームステイ先は、毎年ホストファミリーとして海外から若者を受け入れているドイツ生まれのおばあちゃん、留学で来ていた中国人とブラジル人、もう1人の日本人、私の計5人でした。学校では英語でプレゼンしたり、ディスカッションしたりしていたのですが、一番驚いたのは私を含む日本人と他国の人の授業の受け方の違いでした。日本人より明らかにたどたどしい英語なのに、ガンガン発言している人ばかりで。それが刺激になって、もっと自分も英語でコミュニケーションを取りたいと思い、帰国後は法律よりも英語に力を入れて勉強をしていました。入学時は500点くらいだったTOEICの点数も最終的には900点になっていました。

ホストファミリー(最左が細金さん)

帰国後、就活や卒業後について考えることが多くなりました。色々考えている時、ホストマザーに言われたことが何回も頭をよぎりました。ホストマザーは仕事をしてお金を貯めて、貯まったら仕事を辞めて海外に行って、お金が無くなったらまた仕事を探してということを繰り返していたそうです。そんなホストマザーに「日本人は楽しくなさそうに仕事をしている人が多いイメージ。もっとやりたいことをやったらいいのに。あなたは将来何がしたいの?」と言われたことを思い出しました。同時期に、留学の窓口になってくれた大学職員の方にも同じようなことを言われました(今思い返してみるとその大学職員の方はパッと見、全然大学の職員っぽくない自由な雰囲気の人でした 笑)。当時、自分の意思を持っている人がすごくかっこよく見えていましたね。そんなことがあったので、周囲の助言でなんとなく公務員を目指して進学したけれど、「それって本当にやりたいこと?」と自問自答した結果、公務員を目指すことをやめました。周囲の仲間は公務員を目指す人がとても多かったですが、迷いは全くなかったですね。やめたうえで自分がやりたいことの方向性は何かと考えた結果、「自分より若い人の夢や目標の実現を後押ししたい」「英語を活かして海外の国や人と繋がれるような仕事をしたい」と思うに至りました。そこから就活ではNSGも含め、語学教室や空港関連、学校(私立の大学や専門学校、予備校)などを受けていました。結果、ファーストキャリアはNSGにするわけなんですけど、採用試験を受けている段階では他の会社についてもすごく魅力を感じていました。ただそれ以上にNSGに魅力を感じたという感じです。当時はオンラインで就活という概念は無かったので、対面の会社説明会で話していた社員(現在 学校教育事業の常務理事の一人)がお話されていた境遇と自分の境遇に少し重なる部分があったこともありますが、自分がやりたいことを明確に語っていて話に熱がありました。応募後もいろんな社員に会ってみて、抽象的な表現ですが、いい人が多いと感じました。東京でもガッツリ就活していた中で、面接官って人を裁く(良し悪しを判断するだけ)イメージを持っていたんですけど、NSGはそんな感じは無く、ホンネが話しやすい空気感だったのをよく覚えています。縁あって選考も順調に進んでいき、内定をもらえました。今だに覚えていますが、大学近くでラーメンを食べている時に内定の電話をもらって、NSGに決めたら書類を提出して欲しいと言われたんですけど、「ここ(この電話)で内定承諾しますと言ってもいいんですか?」と採用担当の人に対して言っていました。笑
他にも選考途中の企業はあったのですが、長く就活を続けたからといって良い企業に出会えるわけではないと思っていたので、決めるのに迷いは無かったですね。

ー仕事以外の細金さんを教えてほしいです!
旅行とライブ、オーディション番組を見るのが趣味です。学生の頃はアメリカ、台湾、マレーシア、オーストラリアに行ったりしてましたし、社会人になってからは休暇を利用してアメリカに行きました。何か目的があるというよりは街並みや雰囲気を楽しみに行く感じですね。国内では旅行も兼ねてアイドルとかバンドのライブに参戦しています。あと、コロナ禍のホームステイ期間中に奥さんの影響もあってオーディション番組を見るようになりました。なんか「夢とか目標に向かって頑張っている人を見ているといつの間にか感情移入してます!」。NSG入社後にやってきた大学での仕事や今の採用担当の仕事に少し近い感じもしますね。

アメリカ カリフォルニア州にあるロサンゼルス・エンゼルスのホーム球場

わたしの仕事観

ーチームのリーダーとして意識していることはありますか?
2023年から今のマネージャーという役職になり、チームや部下のマネジメントを担うようになりました。前年にNSGグループの「次世代経営人財育成制度」のメンバーにもなっていたので、マネジメントには関心がありました。そんな時に人事本部長から「新しい発想でやってほしい。新しい風を吹かせてほしい。」と言われた時は、前任のマネージャーやグループ本部の他のマネージャーの方々と比べるとキャリアも浅いので少し驚きましたが、キャリア関係なく選んでもらえたのは嬉しかったです。
初めて部下を持つので、色々な場面でどう判断しようかと思うことは増えました。それと同時に、自分の社会人としてのベースを作ってくれた今までの上司の方々の言動を思い返す瞬間が増えましたね。
あとは「目的(これは何のためにやるのか、今やるべきことは何か)」「ロジック(他の人に納得感を持って気持ちよく動いてもらうためのコミュニケーション)」、「自分のアクションの影響力」はこれまで以上に意識するようになりました。
そのうえで、部下へのスタンスとしては最大の協力はしようと思いつつ、何から何まで細かく指示することはしないことにしています。その人のキャリアが進んだ時に「今の部署や仕事以外でも活躍できるように」という思いのもと、「それぞれが自分の頭で考えて自分で仕事を作りだしてほしい」、「自走できるような人材になってほしい」と考えています。もちろん自分自身もそうでありたいというのが前提にあります。
細かく指示を出したほうがその瞬間のスピードは上がるしミスも減るかもしれません。正直そうしたくなる瞬間もあるのですが、やりすぎるとその人の成長を止めてしまいかねないと思っています。その人自身の考えを引き出すような関わりを大切にしようと思っていますが、振り返ってみると過去も現在も上司の方々はそんな感じで私に関わってくれていた気がします!

ーこれまでのキャリアのなかで1番印象的な経験を教えてください。
入社3年目ですね。当時、大学の入試広報部で仕事をしていたのですが、ベテランの先輩が異動になったことと大学入試改革の年が重なりました。上司はより上流工程の業務を担うようになった分、先輩がやっていた実務の多くを自分が担当することになりました。任せてもらえたことが嬉しかった一方で、正直これまでで一番ハードな1年でした。人にお願いするより自分でやるタイプだったこともあり、自分の中だけで多くを抱えこんでしまっていました。周囲をうまく使う術(巻き込んで協力してもらう方法)をあまり持っていなくて…上手くいかないことも増えていましたね。そんな時に上司や先輩方からアドバイスをもらい、自分が本当にやるべきことに集中し、それ以外を他のメンバーの力を借りつつ、最終的に全てを乗り越えることができました。
この経験があって、自信がつきましたし、自分のキャパシティも大きく広がった(当たり前のレベルがあがった)気がします。ただ、一番よかったのは「自分から声を出して巻き込んでいくことの必要性・大切さ」を自分の身をもって経験できたことかもしれません。
あと今だから思うのは、仕事って基本的に初めて経験するその瞬間は毎回大変なんですけど、1年も経つと「なんであんなことを難しいと感じていたんだろう」と思ったりすることはあるあるです。笑 成長している証拠かもしれないですね。

1つ1つの出会いを大切にしたい

ー学生とのコミュニケーションの密度を意識しているように見えますが、学生と接するうえで大切にしていることはありますか?
何か悩んだ時に真っ先に相談の選択肢にあがるような人でありたいとは思いますし、学生が不安や疑問を持っている時間はできるだけ短くしてあげたいと思います。なので、コミュニケーションを取るタイミングは考えています。あとは、言葉の背景というかその言葉をチョイスをしたその人の本心を考えるようにしています。「ホンネのコミュニケーション」ができるような関係性を築くことで、その人らしさは表現されると思いますし、その人らしさを見たいと考えているので、かなり大切にしています。

ー面談・面接をするなかでぶっちゃけ学生のどこを見ていますか?
会社によって異なるというのは前提として、自分の場合はたくさんある要素の中で特に「周囲との関わり」については知りたいと思っています。NSGグループの場合はチームで仕事をすることが多いので、個人の努力だけでなく、周囲と協力したり、知識や経験、成功事例を共有したりしてチームとしての成果を2倍、3倍にできそうな人かどうかは見ていますね。個人的にそれができる人の特徴として、「自分の意志を持ったうえでの素直さがある」「他責にせず自分にベクトルを向けて行動を省みる」は要素としてあるのではないかと、これまで学生や社員と関わるなかで思っています。

学生へのメッセージ

ー最後に社会人の先輩として、就活生にメッセージをお願いします。
変化を前向きに捉えよう」「将来のビジョンを描き続けよう」ということは伝えたいです!変化の激しい時代の中で、ここから先、興味があること、やりたいこと、求められるスキルなど、自分自身も社会もどんどん変わっていくと思います。そのなかで自分の芯は持ちつつ「変わること」を前向きかつ、柔軟に捉えられるかどうかで「未来は大きく開けるのか」、それとも固定概念に縛られて「置いていかれるのか」は大きく変わると思います。自分は学生時代、なかなか自分の将来を描けていなかったですが、それを少し描くようになって、少しずつカタチになってから毎日が楽しくなった気がします。まだ描けていない人でも決して遅いなんてことはありません。これから先の自分の変化や成長にワクワクしながら将来を描いていきましょう!

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