日常でよく使うけど誤った表現「ら抜き言葉」と「さ入れ言葉」


「ら抜き言葉」とは動詞に「可能」の意味を持たせる助動詞「られる」から「ら」を抜いて表現した簡易な言い回しのことを指します。日常的によく使われている言葉であるため、気づかずそのまま文章でも使ってしまう、ライティング初心者に多いミス表記のひとつです。

ら抜き言葉の例

×来れる 考えられる 出れる 見れる 食べられる 寝れる
◯来られる 考えられる 出られる 見られる 食べられる 寝られる


このように見比べて読んでみるとわかるのですが、「ら抜き言葉」は日常会話で頻出する言葉ばかりです。
例えば睡眠不足のときに「最近、あんまり寝られないんだよね」と言うよりも、そこでは「寝れないんだよね」と言う人の方が多いですよね。「ら抜き言葉」の多くは我々の日常生活に浸透しきった言葉とも言えます。

「ら抜き言葉」の見分け方 


ら抜き言葉が浸透しているあまり、これは正しいのか間違いなのか迷ってしまう、そんなときは、その言葉を勧誘表現にしたときにどうかをチェックしてみてください。「〜よう」と続くならば、それは「ら抜き言葉」です。

例えば「見れる」「決めれる」「辞めれる」は、勧誘表現にすると
「見よう」「決めよう」「辞めよう」と、「〜よう」となるため「ら抜き言葉」と判別できます。


「ら抜き言葉」を避けたい場合は「~れる」という言葉を見つけたときに「~よう」と続けて確認してみると、分別ができます。


同様に避けたいのが「さ入れ言葉」

「ら抜き言葉」と同様に日常では普通に使っているけど、文章にする時は避けてほしいのが、「さ入れ言葉」

・行かせていただく ・休ませていただく ・遊ばせていただく
・読ませていただく
・行かせていただく ・休ませていただく ・遊ばせていただく   
・読ませていただく

「行かせていただく」より、「行かせていただく」の方は丁寧に感じるのか、さを入れてしまうのも誤った表現です。
言葉はシーンや状況にいろいろ変化するものですが、文章に書くときは正しい表現が求められるものです。

話し言葉で使われているからオッケーというのではなく、あれ、これでいいのかな?と思った表現はチェックしてからライティングするのがおすすめです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?