ハートランドとリムランド
〜前回までのお話〜
世の中には陸派と海派がいる
私はたけのこ派です(o^^o)
今回はランドパワーの聖地と呼ばれる(呼ばれてない)「ハートランド」、常に搾取される運命の地である「リムランド」について。
■ハートランド
ユーラシア大陸の心臓部に位置するエリアを指す。
20世紀の覇権争いの命運を分ける最も重要なエリアとされた。
ぶっちゃけロシアのことを指している。
(※近代史を俯瞰する際、大陸中央に不気味に広がるロシアこわぁって視点を入れると西欧や日本の行動動機が見えてくる!)
【大陸パワーにワンチャン感じた話】
ちゃっちゃーちゃーちゃちゃらら♪
富、名声、力
投資の全てを海賊に捧げたエリザベス1世
彼女が死に際に放った言葉は人々を海に駆り立てた
『私の海賊達よ。私はイギリスと結婚した。植民地?欲っするならば奪い取りなさい。紅茶の全てをそこに置いてきた』
男達は植民地を目指し、利権を求め続ける...世は正に大航海時代!
と、いうほどにはかつての勢いを失いつつあった20世紀初頭のイギリス。
その中、スコットランド訛りのあるおっちゃんは思った。
鉄道の発展すごいなぁ(白目)
シーパワーはマンネリ気味。なのにドイツとロシアは元気いっぱい。
これからはランドパワーが世界制覇する時代なのかなぁ…
東欧全域に拡大されたらワンチャン覇権奪われる?
逆を言えば東欧抑えればロシアも制することができる?つまり揺るぎない覇権?
…そうだ名前決めよう!ユーラシア大陸の心臓部は『ハートランド』と。
世界の覇権の行方を決めるとされた重要エリア。
地理的にどんなチート環境下にいるのでしょうか?
一緒に確認してみましょう。
【ハートランドたるもの】
■土地はめちゃくちゃ不毛だ!北の大地は人が住むようなとこじゃない!同情するなら肥沃な農地をくれ!
※下図はロシアの人口分布図、濃い赤ほど密集地域
■極寒!
寒い→相手は死ぬ→win
ナポレオンもヒトラーも寒すぎてちょっかい出すの諦めたよ!
■忘れないで!ロシアは一個の国じゃないよ!色んな国や州が寄り集まってできている連邦制!
人種どころか第一言語も宗教も憲法も違う国同士がロシアに帰属しているモノホンの多民族国家!
ロシアが地球制覇するとガンダムの地球連邦政府みたいになるぞ!
※下図はロシア内の共和国の数、灰色は州や地方を表す。
共和国は君主がいない人民で統治する国
■色んな意味で不毛なので遊牧民が多い!土着民は遊牧民に農作物を奪われてたりもしてたよ!こんな結束力0の環境下じゃ独裁者みたいなマッチョなリーダーは必要だよね!
プーチンはやっぱり凄い!
■北極側がガラ空きだって?北極海は凍ってるから海から侵入しようとしてもダメ!壁を背負ってゲームスタートだから俺ら!(温暖化で北極海に航路が?)
壁マップ付きの極寒な不毛地帯=要塞
結束力がない連邦制→独裁者が生まれやすい
敵からしたら攻めにくい、攻めるメリットがコストに見合わない。
ロシアからしたら不毛すぎて領土拡大したい。
地理的な条件から生まれる拡大したいという本能の強さと防衛力の高さがランドパワーの親分(ハートランド)に相応しいということなのでしょう。
■リムランド
主にユーラシア大陸の沿岸部一帯を指す。
沿岸部は港も持てるため、経済が発展しやすい。
温暖で雨量にも恵まれている。
肥沃な土地と資源を持つ傾向にある。
つまり
狙われやすい
海からも内陸からも
🚢シーパワー🚢→😅リムランド😅←🚂ランドパワー(ハートランド)🚂
イメージ通り、利害が交錯するエリアなので紛争の発生確率が高いです。
敵は大量破壊兵器あり!報復戦争だ!って真顔で聞かないでください。
ぶっちゃけ石油利権、、、ゴフンゴフン
《近年のリムランドで起きた紛争》
1950年〜朝鮮戦争(朝鮮半島)
1955年〜ベトナム戦争(インドシナ半島)
2001年〜アフガニスタン戦争(インド周辺)
2003年〜イラク戦争(アラビア半島周辺)
どうでしょうか?
地理の条件からだけでも国家そのものが持つ生存本能と防衛反応が見えてきませんか?
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