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兵庫県姫路市 タツリキショップ 熟成古酒処 玄妙庵に行ってみた!

2021年でちょうど100周年を迎えられた、株式会社本田商店。
代表銘柄は「龍力」です。
お米に大変こだわりを持っておられ、特に、大吟醸酒と古酒・熟成酒に熱心に取り組んでいらっしゃいます。

そんな龍力さんが、古酒熟成酒の立ち飲み店を、11月12日にオープンされたので、行ってみました。

場所は、姫路駅から姫路城に向かって大手前通りをまっすぐ10分程度歩き、姫路城城見台公園の手前の信号を右折したところにある、「イーグレひめじ」の一階です。

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今のところ、お客様は、地元の方が多いそうですが、コロナが収まり、観光客が増えれば、周辺のいろんなお店との相乗効果が期待できるような立地です。

オープン当日だったので、本田龍祐社長がいらっしゃいました。
お話を伺ったところ、肉料理に合う日本酒を、ということで、古酒熟成酒に取り組まれているそうです。
ただ、古酒熟成酒をいただけるお店はあまりないので、「(古酒熟成酒を広める)種創りはメーカーがする」という思いを込めて、お店を始められました。

古酒熟成酒を含む龍力さんの代表的な銘柄を中心に、グラス一杯(60ml)からいただけます。

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もちろん、瓶で購入もできます。

純米大吟醸 龍力 米のささやき 秋津

まずは、代表格のひとつ、龍力 米のささやき 秋津 をいただきました。

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大吟醸ですが、吟醸香と呼ばれる青リンゴなどのフルーティーな香りは、ほんのりあるかな、程度でした。
ふわっとお米の香りがします。
味は、まろやかで、深みがある、少しとろっとしているようで、濃厚な感じも。
しっかりしていて、甘さを感じるけど、すっきりして、程よい酸味や苦味もあります。

精米歩合は35%ですが、しっかりした感じがあるからか、そこまでお米を磨いてるようには思いませんでした。

秋津は、特に熟成酒とは謳っていませんが、5年程度の低温熟成だそうです。
このまろやかさは、きっと熟成から来ているんだろうな、と。

こういう日本酒は、和食はもちろんのこと、シンプルな味付けの、たとえば、軽く塩胡椒して焼いたお肉とかに合わせても良いかも、と思いました。

よくあるフルーティーな大吟醸がお好きな方にも、また、そういう大吟醸は苦手な方にも、そして、普段はワインやウイスキーなどの古酒熟成酒を飲んでいらっしゃる方々にも、ぜひ試していただきたい日本酒です。

龍力 米のささやき 秋津
精米歩合 35%
アルコール度 16度
日本酒度 +3
酸度 1.2
アミノ酸度 0.9
酵母 熊本県酒造研究所酵母(9号)

原料米については、

特A地区のA(超優良地区)
有機肥料、低農薬・への字栽培、稲木掛け自然乾燥
「秋津」山田錦特上米100%使用
秋津米生産者 都倉秀昭、片嶋 昭

とあります。
原料への並々ならぬこだわりが伝わってきます。

お店では、60mlが1,500円(税込)でいただけます。(720ml瓶は、16,500円(税込))
ちょっと高い、と思われるかもしれませんが、いただいてみるとなぜこの値段なのか、きっと分かります!!
もっと高くても良いのでは、と思うかもしれません。

古酒熟成酒を自分でブレンドしてみる

次に、古酒熟成酒を自分でブレンドしてみるコーナーのご紹介。

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ここに並んでいるのは、ほとんどが、常温でタンク熟成された純米酒です。
精米歩合は、40%から70%くらいのもの。
熟成年数は、数年から20年くらいまでさまざまです。
アルコール度数も、13度から18度くらいと幅広いです。

最初に、このなかから、ブレンドしてみたいものをいくつか選びます。
60mlずつグラスに注がれ、まずは、それぞれを別々に少しずつ試飲。
そして、ブレンドの比率、例えば、全て1:1:1など、を決めて、別に用意されたグラスに、マイクロピペットを使って注ぎます。

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ちょっと理科の実験とかのようで楽しいです。
これで、古酒熟成酒のブレンドの完成です。

今回は、甘い、辛い、酸っぱいの3種類の熟成酒を社長に選んでいただきました。

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同量ずつを注いだところ、思ったより酸っぱさが際立ちました。
ブレンドをすると、想像していたのとは違うお酒に仕上がることはよくあるようで、とても興味深いです。

グラス一杯(60ml)どれでも300円(税込)。

お気に入りの比率でブレンドした熟成酒を、瓶詰めして購入することもできます。
300ml瓶で1,650円(税込)です。

最後に

日本酒について語り続けてしまう場所、「熟成古酒処 玄妙庵」はそんなお店です。
古酒・熟成酒は、日本酒の可能性を広げるんだ、ということを改めて感じました。
お店の方も丁寧に説明してくださいます。

古酒・熟成酒好きはもちろんのこと、まだ経験がない方もぜひ寄ってみてください。
普段アルコールは飲むけど、日本酒はちょっと、という方々もぜひ一度。
思っているのとは違う日本酒に、きっと出会えます。


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