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丘田ミイ子の【ここでしか書けない、演劇のお話】⑦演劇の祭と賞について語らせて!

みなさん、こんにちは!閏年とはいえ、いつもより日が少ない上になんと2回の3連休。2月もいよいよ終わりに差し掛かり、私はというと、今最も聞くに恐ろしい四字熟語こと「確定申告」から逃げ回っています。そんな年度末にかけてドドっと目白押しとなるのが、演劇祭や賞などの催し。今回はそんな演劇祭や賞について、あれこれ私感を交えつつ語っていきたいと思います〜!

演劇の街がいつも以上に演劇の街に! 下北沢演劇祭

2月いっぱい盛り上がっていたのが、演劇の街・下北沢で開催された「下北沢演劇祭」。1990年から34年にわたって開催されている演劇祭です。下北は毎日が演劇祭のようにも感じるのですが、いつにも増して多様な作品が各劇場で上演されるのがこのシーズン。今回私はワンオペ育児シーズンとドンかぶりしてしまったこともあり、公演ラインナップのうち現状1作しか観に行けていないのですが、本連載お馴染み(?!)のマイルール、「観られなかった演劇のことも語ったっていいじゃない精神」でいくつかご紹介をしたいと思います。

①    ゆうめい『養生』@ザ・スズナリ

この連載でこの公演についてお話しするにあたっては、まず、チラシデザインへの言及が避けて通れません!ゆうめいメンバーのりょこさんが手がける、オリジナリティあふれるビジュアルやグッズの数々も魅力的なゆうめいですが、今回もまたどえらいユニークなものを発明されていました!割れ物を包む緩衝材としてもしばしば使用されるクッションペーパーを用いたチラシで、なんと伸びるんです。変形するんです。そして、一度引っ張ったら戻らない。このまま公演の思い出にファイル保管するもよし、引っ張った状態にして部屋に飾るのもよし、もはや一つのアート作品!限定枚数しかないのですが、これはなんとしてもGETしたい!そんなチラシでした。

あっと驚くチラシに違わず、新作『養生』(作・演出:池田亮)も凄まじい作品でした。キャストは3名と、まさに少数精鋭で挑む意欲作。チラシ同様に美術の仕掛けもとても重要な役割を果たしていて、まさに劇場の隅々までが「演劇ではないとできない表現」で満ちていました。舞台はある夜勤アルバイトの現場、時はクリスマスから物語が始まります。仕事と生活、表現と労働、それらの両立の困難さを彫刻のように刻みつけた100分の夜勤劇。人は日々「やりたいこと」と「やらなくてはいけないこと」の狭間で揺れていて、私ももれなく、なんとか今日と明日の帳尻を合わせるようにして生きています。「やりたくないことをやっている自分」となるべく鉢合わせをしないようにしているけど、それはずっと付いてくる…。そんな普遍的な葛藤を忍ばせた作品でもありました。

ちなみに、ぴあに掲載されている中井美穂さんの連載『めくるめく演劇チラシの世界』では、『養生』のチラシ創作秘話から作品の魅力までがたっぷりと語られています。ついでに言っちゃうと、その一つ前の回では、中井さんが本連載の運営元であるネビュラエンタープライズを訪問され、チラシ束の作成現場を取材して下さった回もあります。すごく素敵な連載なので、ぜひのぞいて見てくださいね。


ここからは時間が許せば行きたかった公演もいくつか紹介させてください。今後の観劇メモの意味合いも込めて…。

②    メディアミックス・ジャパン『笑わせんな』@本多劇場

まず、タイトルのインパクト。に引き込まれつつあらすじを読むと……「満たされることの無い心をくすぐりプレイで埋めている男女が集う美容室…」。えっ!どういうこと!の嵐ですよね。そんな一風変わったコミュニティの中で、笑わす/笑わせられるという関係がこじれにこじれて、どうやらすごい世界が広がっていきそうな。俳優のオクイシュージさんの演出、山下リオさんが出演ということもあり、是非観たかった。(映画『あのこは貴族』、ドラマ『ガンニバル』など瞳の奥から全くの別人に変幻する山下リオさんのお芝居が大好きなのです)。この奇想天外なシチュエーションのブラックコメディ、再演があるかはわからないですが、観た方に感想を聞き回りたいと思います!

③    たすいち番外公演目崎剛個人企画『たてほこ』 

4チームと日替わり特別公演を合わせると、一体総勢何名になるのかしら!という、演劇祭きっての大所帯。見る回によってそれぞれ違った魅力を発見できそうで、また、新たな俳優さんとの出会いにも接続しそうな予感もあり、気になっていました。劇団たすいちの主宰の目崎剛さんがこれまで書いてきた作品やもう一度やりたい作品を集めた、いわゆるベストアルバム的な公演だったようで、ファンは見逃せなかったのではないかと!パステルカラーのあしらわれたチラシもとってもかわいい!

④    劇団イン・ノート浦野企画『イニミニマニモ!』

こちらは下北沢演劇祭初登場の若手劇団。2019年に明治大学を母体に結成された劇団イン・ノート。関西演劇祭ではメンバーの芝原れいちさんが演出賞を、石川なつ美さんがアクター賞を受賞。POPで怪しげなビジュアルと、口に出して読みたいタイトル。どうやら初のコントオムニバス公演だったようで、どんな笑いが繰り広げられていたのかが気になります。若手の新しいカンパニーはどんどん知りたい。そんな思いからチェックをしていました。今回は観劇が叶いませんでしたが、下北を拠点に活動をしているそうなのでどこかで拝見できたらと思っています。

⑤    下北沢国際人形劇祭

下北沢にいながら、世界各国の若手作家が創った人形劇を堪能できるのがこの企画。1週間にわたって、ザ・スズナリ、下北沢アレイホール、下北線路街 空き地を横断し、下北の屋内外でめくるめく人形劇の世界が繰り広げられるという贅沢なお祭りです。これは是非とも子どもを連れていきたかった!来年も同じような試みがあるかはわからないのですが、早めのチェックしておきたいと思いました。

⑥    東京にこにこちゃん『ネバーエンディング・コミックス』

下北沢演劇祭、実はまだ終わっていません!ラストを飾るのが、2/28〜3/3まで下北沢駅前劇場で上演される、東京にこにこちゃんの新作公演。子どもの頃から読んでいて、今もまだお話が続いている。そんな漫画に心当たりはありませんか?本作はそんな“終わらない漫画”を巡る物語。漫画への偏愛と愛ゆえの読者の心の揺らぎが、にこにこちゃんならではの怒涛のボケとともに描かれます。数年前、何かに急かされるように思い立って訪れた荻窪小劇場で私はにこにこちゃんの演劇に初めて出会いました。そこでズドン!と心を射抜かれて以来、追いかけているカンパニーです。取材しているからオススメしているんじゃないんです。広くオススメしたいから取材を申し入れたんです(ココ重要!)漫画が好きな人も、そうでなくても、人生において特別な物語を持つ全ての人に響くものがある作品だと思います。気になった方は是非劇場へ。結末は果たして待っているのか!


演劇界のR-1グランプリ?! 俳優の底力を堪能するAPOFES

1月〜2月にかけて千歳船橋のAPOCシアターで開催されたAPOFESは、ひとり芝居だけの演劇フェスティバル。10周年となった今年は総勢25組のひとり芝居が手を変え品を変え繰り広げられたようです!今年は終わってしまったのですが、毎年開催されているので、今後のご参考になれば、ともう少し魅力について綴っていきたいと思います。というのも、私は2021年にこのフェスティバルに行ったことがあるのです(お目当ての演目は出演が鈴木祥二郎さん、演出が高野ゆらこさんの『無能役者』という作品でした)。

俳優一人の持つエネルギーと存在感、一人の俳優を見続けることで生まれる一体感…濃縮還元されたお芝居の魅力を堪能できる、とっても濃密な時間でした。フェスティバルには各賞も設けられていて、今年のオーディエンス賞は奥泉さん(あんよはじょうず。)の『許されてない』、スタッフ賞は勃起﨑鋼太さん(どろんこプロレス)の『演劇、嫌い』が受賞されました。ちなみに、APOCシアターの名前の由来、ご存じですか?実は建物の形がケーキに似ているところから「A Piece Of Cake」の頭文字を取っているんですって。「個人(piece)が集まるとホール(hall)になる アーティストもお客様も元は一個人、集まることでホールが出来る」(公式HPより引用)という言葉は、このひとり芝居のお祭りの精神にも通底しているような気がします。


若手、若手、とにかく魅力溢れる若手大集結の佐藤佐吉演劇祭

終わりゆく演劇祭もあれば、今まさに開催中の演劇祭も!若手のユニークな団体が揃い踏みするのが、王子で開催される佐藤佐吉演劇祭です。実行委員の推薦によって参加団体を招聘する形式の演劇祭というだけあって、多様なカンパニーが送るバリエーション豊富な演目が多く上演されます。2年に一度の開催で、今年はなんと記念すべき10回目。コロナ禍で若手団体が受けた打撃は非常に大きなものだったと思いますが、こういった若手の表現者を全面的に打ち出す演劇祭は業界にとっても心強く、観客にとってもまた未知なる出会いにつながると思います。会場は王子内の3つの劇場、王子小劇場、王子スタジオ1、北とぴあ。土曜昼公演には要予約で託児サービスもあり、また18歳以下は1000円以下で観劇をすることができます(詳細は公式HPを参照ください)。演劇のアクセシビリティ向上にも積極的に取り組む演劇祭なので、普段はなかなか劇場にアクセスしづらい方にとってもチャンスになりそう。参加団体は以下の13カンパニー。
guizillen『ファンタスティックベイビーズ』のみ終演してしまったので、カンパニーの今後の活動が気になる方は公式HPを参照下さい!

①    guizillen『ファンタスティックベイビーズ』
②    劇団二進数『死して尚、生きてナオ』
③    不条理コントユニットMELT『スネーク・オイル』
④    B子『精神明晰サバナに没す』『さんぽハイ』『日めくりカレンダーAタイプ読み聞かせ』『日めくりカレンダーBタイプ読み聞かせ』
⑤    キルハトッテ『そろそろダンス』
⑥    排気口『光だと気づいた順に触れる指たち』
⑦    南極ゴジラ『(あたらしい)ジュラシックパーク』
⑧    ザジ・ズー『MY NAME IS I LOVE YOU』
⑨    エンニュイ『口』
⑩    猿博打『まじめにきまじめ』
⑪    いいへんじ『友達じゃない』
⑫    宇宙論☆講座『宇宙論☆講座 the BEST & the WORST』
⑬    TeXi’s『Oh so Shake it!』

公式HPでスケジュールと各参加団体のカラーを照合しながら、オリジナルの観劇プランを立てるのもお祭りならではの楽しさかも!この公式HPがまたとっても情報豊かで、読んでいるだけでワクワクするんですよね。(各団体のキャッチコピー、声に出して読んでしまった!)カンパニー名はもちろん、公演タイトルにも今一度ちょっと注目してもらえたら。どれもユニークで、一体何が起きるのか気になってしまう語感なのです。まだ見ぬクールな団体と出会う、とっておきのチャンスをお見逃しなく〜!


吾輩は演劇祭である。名前はまだない?! 名前のない演劇祭紫

「共に新たな演劇の第一歩を。」をコンセプトに活動する「名前はない劇団」が主催・運営する演劇祭。それこそがこの「名前のない演劇祭」です。2018年に第一回目が開催され、名前はないままになんと15回目!「名前のない演劇祭紫」として3/14〜3/26まで北池袋新生館シアター、中板橋新生館スタジオ、スタジオ空洞の3つの会場で開催されます。参加団体はなんと、なんと68団体!30分の演目×2カンパニーで60分の1ステージとなる、コンパクトかつ濃厚な上演スタイル。また演劇祭内で上演される『名前のない役者達紫』は36名の俳優が集まり主体となって作品をつくるシリーズ。今回はWS公演として3名の演出家を招き、金子賢太朗さん(演人の夜)の『長い友達』、児玉健吾さん(かまどキッチン)の『人人人人人←根を張って聳える杉っぽい』、菊池穂波さん(排気口)の『その後にちょうどいい涙というのがあって』が回替わりで上演されます。これまでかというくらいの多様な試みがギュッと詰め込まれたこの演劇祭、名前はないけど、一見の価値はしっかりとありそうです!


全国の小劇場が開催場所に CoRich舞台芸術まつり!2024春

毎年、3月〜5月に全国の小劇場で上演される舞台作品が対象となる、CoRich舞台芸術まつり!。このまつりの最大の特徴は審査員出張型。特定の劇場で開催されるのではなく、北は北海道、南は沖縄まで全国で活動する団体の公演が応募対象となっていることです。ちなみに昨年に引き続き、私も審査員の一人として参加をさせていただいています。最終審査の対象となる団体/公演は以下10組。この中からグランプリ、準グランプリ、演技賞、制作賞、最多クチコミ賞という5つの賞が決まります。ちなみに最多クチコミ賞は、文字通り観客のクチコミが最も多かった公演に授与される賞です。クチコミ投稿をすることで公演の応援ができる「観客参加型」のおまつりでもあるので、是非お楽しみください〜!

①    カリンカ『エアスイミング』 
2/28〜3/3@小劇場 楽園(東京)
 
②    ながめくらしつ『この世界は、だれのもの』
3/1〜3/3@現代座会館(東京)
 
③    コトリ会議『雨降りのヌエ』 
3/9〜3/30@扇町ミュージアムキューブ・CUBE05(大阪)
 
④    ブルーエゴナク『波間』 
3/15〜3/17@森下スタジオ(東京)
 
⑤    早坂彩 トレモロ『新ハムレット』 
3/15〜3/18@THEATRE E9 KYOTO(京都)/3/22〜3/31@こまばアゴラ劇場(東京)
 
⑥    ルサンチカ『更地』 
3/22〜3/25@戸山公園(東京)
 
⑦    南極ゴジラ『(あたらしい)ジュラシックパーク)』 
3/28〜3/31@王子小劇場(東京)
 
⑧    風雷紡『天の秤』 
3/29〜3/31@小劇場 楽園(東京)
 
⑨    ポケット企画『さるヒト、いるヒト、くる』 
5/3〜5/6@扇谷記念スタジオ・シアターZOO(北海道)
 
⑩    趣向『べつのほしにいくまえに』 
5/23〜5/26@スタジオ「HIKARI」(神奈川)


読売演劇大賞、岸田國士戯曲賞、せんがわ劇場演劇コンクールも続々発表!

最後に、ノミネートや受賞発表が相次いでいる演劇の賞についても少しだけお話させていただけたら…!

読売演劇大賞
まずは2月に発表された第31回読売演劇大賞。最優秀作品はイキウメの『人魂を届けに』でした。毎回イキウメの公演には足を運ぶようにしているのですが、大変悔やまれることにこの作品は観ることができなかったんです。なので、早くも再演に期待を寄せつつ(笑)、一人の観客として陰ながらお祝いの気持ちを寄せていました。イキウメの作品を観る時ばかりは、目には見えないもの、理屈では説明のつかない出来事を強く信じたくなってしまうんですよね。演劇の力によって浮かび上がる風景の数々にこれまでどれだけ驚かされ、救われてきたことかしれません。今後もますます張り切って公演を追いたいと思います。

もう一つ、私が個人的にとっても嬉しかったのが、池谷のぶえさんが最優秀女優賞を受賞されたことでした。元々大好きな俳優さんだったのですが、とりわけ優秀作品にも名前が挙がったEPOCH MAN我ら宇宙の塵』(作・演出:小沢道成)が忘れられなくて……。子を思う母の焦燥や葛藤、そして有り余るほどの愛情を瞳の奥から放つ池谷のぶえさんの姿に何度も胸を打たれました。とってもちっぽけで、それでいて誰かにとっては誰よりも特別。私たちはみんなが“宇宙の塵”で“一つの星”なんだ、という温かさを、かつて劇場で見たことのない景色の中でギュッと握らせてくれる作品でした。個人的には小劇場の素敵な公演がこうしてしっかりと評価されたこともとても嬉しかったです。


岸田國士戯曲賞
白水社が主催する岸田國士戯曲賞も最終候補作品が発表されました。ノミネートされたのは安藤奎さん『地上の骨』、池田亮さん『ハートランド』、金子鈴幸さん『愛について語るときは静かにしてくれ』、菅原直樹さん『レクリエーション葬』、蓮見翔さん『また点滅に戻るだけ』、升味加耀さん『くらいところからくるばけものはあかるくてみえない』、メグ忍者さん『ニッポン・イデオロギー』、山田佳奈さん『剥愛』の8作の上演台本。戯曲賞は文字通り、あくまで個人が執筆した戯曲や上演台本を対象とした賞だとは思うのですが、個人的にはこの8作品の公演に携わったキャストやスタッフの方にも大きな拍手を送りたいです。特に今回は全てが上演台本で上演を前提に書かれたものなので、演劇として立ち上げるにあたって奔走された方々にもぜひスポットがあたってほしい!と個人的には思いました。私もこの中の5作の上演を劇場で観劇したのですが、本当にどの作品の俳優さんも素晴らしかったんですよね。戯曲賞において、そのあたりを紐付けて語るのはなかなか難しいことだとも思うのですが、演劇について広くお話をすることをテーマとしている本連載では、是非触れておきたいと思いました。選考会及び受賞の発表は3月1 日。市原佐都子さん、上田誠さん、岡田利規さん、タニノクロウさん、野田秀樹さん、本谷有希子さん、矢内原美邦さん7名の選考委員のもと行われます。今から発表と選評を読むのがとっても楽しみです!


せんがわ劇場演劇コンクール
調布市にあるせんがわ劇場が主催する、せんがわ劇場演劇コンクール。こちらもファイナリストはすでに発表されており、5月に本選が行われます。一次審査・二次審査を勝ち抜いたのは喜劇のヒロイン佐々木すーじんバストリオポケット企画、屋根裏ハイツの全5団体。5/18、19の2日間にわたって開催される本選は、チケットがあれば、一般の方も観劇することができます。上演時間は30分~40分とコンパクトなので、気鋭の団体との新たな出会いのチャンスとしても最良の機会!審査員は小笠原響さん、竹中香子さん、古川日出男さん、山本貴愛さん、そして企画監修も兼任する徳永京子さんの5名ですが、このコンクールでは「公募審査員」という形で審査員を一般から公募しているのです。公平な目で審査の臨める15歳以上の方で他いくつか参加条件を満たしていれば、演劇に詳しくない方もOKとのこと。また、5作全てを観た観客は公募審査員とともに「オーディエンス賞」の審査に参加することもできるそうです。参加条件などの詳細は公式HPに載っています。また、チケットもこれから発売とのことなので、気になった方はぜひ早めにチェックしてみて下さいね!


さてさて、演劇祭と賞というテーマで今回もまた長々と語ってしまいましたが、いかがでしたか?私自身もまだまだこの辺りは詳しいとは言えず、調べながらの執筆でしたが、その時間も込みでいつの間にかとっても楽しんでいました。新しいことを知るのはいつでも本当に豊かなことだと思います。だから、全然詳しくなくていい。「好き」であることが私にとっては一番大切なことなのです。それでは、今最も聞くに恐ろしい四字熟語こと「確定申告」から逃れるかのように明日もどうか劇場で!みなさんもHave a nice theater!!

連載「丘田ミイ子のここでしか書けない、演劇のお話」
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丘田ミイ子/2011年よりファッション誌にてライター活動をスタート。『Zipper』『リンネル』『Lala begin』などの雑誌で主にカルチャーページを担当。出産を経た2014年より演劇の取材を本格始動、育児との両立を鑑みながら『SPICE』、『ローチケ演劇宣言!』などで執筆。近年は小説やエッセイの寄稿も行い、直近の掲載作に私小説『茶碗一杯の嘘』(『USO vol.2』収録)、『母と雀』(文芸思潮第16回エッセイ賞優秀賞受賞作)などがある。2022年5月より1年間、『演劇最強論-ing』内レビュー連載<先月の一本>で劇評を更新。CoRich舞台芸術まつり!2023春審査員。

Twitter:https://twitter.com/miikixnecomi
note:https://note.com/miicookada_miiki/n/n22179937c627


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