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【劇場めし 第38回】駒場東大前の眼福ランチ「888」

「劇場周辺の、おすすめのご飯屋さんをご紹介!」する、このコーナー。今回は駒場東大前駅周辺です。以前の記事で、こまばアゴラ劇場に程近いティラミス専門店「ティラミス ホームメイド」さんを取り上げましたが、この街にある劇場といえば、やはりアゴラ劇場が印象的。今回の取材もアゴラ劇場で観劇した後、近隣を散策して見つけたお店で行いました。

店名は「888」と表記して「ミツバチ」と読むそうです。実は、先ほど名前をあげたティラミス ホームメイドさんのすぐ近くにあります。

看板を見ると、ランチタイムが12〜17時と長めに設定されています。この恩恵が観劇ファンにとって非常に有難い…という話は前回のコラムにも書きました。昼公演と夜公演の間にランチ。心もお腹もホッとするひと時です。

お店へ入り、数量限定ランチ「本日のお昼ごはん」より、エビのシーフードチリソースを注文します。カウンター席に座ったので、目の前で調理の音や様子を楽しめるのも嬉しい。ジュー!! と、僕のエビがチリソースに馴染む音を聴きつつ、しばし観劇の記憶を反芻していると…。

「お待たせしました〜」の声と共に、こちらのお盆が運ばれてきました。うわー、めっちゃ眼福なランチの登場! これはもう、見た瞬間に嬉しさ倍増。

お盆の上に並ぶのは、味噌汁、ごはん、メイン、そして沢山の小鉢たち。野菜たっぷりで全体の彩りもよく、しかもこの器の可愛さよ! 食べる前から心が踊る、素敵な見栄えのランチです。それでは、いただきます!

せっかくなので小鉢から。左より、キュウリの漬け物、サツマイモ、トマトベースの煮物(ラタトュイユ?)、ゴボウ、お豆腐の上には刻んだ桜大根?が乗っています。漬け物、煮物、豆腐と、和食系の小鉢がズラリ。味付けは素材の旨味を活かした全体的に優しめのお味で、ゴボウはピリ辛、そのアクセントも良し。普段の僕ならメインなしで白飯を平らげてしまうラインナップです。

お次はエビのシーフードチリソースを。こちらはチリソースらしい、ややパンチの効いたお味。エビのプリプリ食感も楽しく、ご飯に合わせるメインとしてバッチリです。個人的には一膳じゃ物足りない(笑)。とはいえ、せっかく調和のとれたお膳ですし、小鉢と合わせてバランスよくいただきましょう。

お店の方によると、小鉢はその時々で変わるそうです。これは定期的に食べたいランチだなぁ。何より他のメインも食べてみたい。煮豚とか絶対美味いやつ…。

おかずをしっかり堪能しつつキレイに完食。お会計を済ませ外へ出ます。時刻は17時ちょっと前。僕の場合、この後もう一仕事…というケースが多いため、夕方のランチは非常に有り難いのです。昼公演後のランチ、又はティーブレイク、更にお酒好きにはちょっと一杯まで、様々なニーズを満たしてくれる劇場周辺のお店として、かなりオススメ。こまばアゴラ劇場へお越しの際は、ぜひ思い出してください。

文:園田喬し(演劇ライター・編集者・『BITE』編集長)

888(ミツバチ)
東京都目黒区駒場1-33-6
TEL:070-2250-5143

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