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さいたまネクスト・シアター最終公演、観劇。

こんにちは!スタッフの臼田です。

暑い日が続きますね…水分補給や塩分タブレットで熱中症対策をする日々。
駅から距離がある劇場も多いかと思います。観劇前後の熱中症、気をつけましょうね!

さてさて…本日は観劇レポートです!
先日、さいたまネクスト・シアターの最終公演『雨花のけもの』を観劇してきました。

多くのシェイクスピア作品を演出されたことで有名な蜷川幸雄さんが、若手俳優育成のために立ち上げられた団体。
2009年の立ち上げから数多くの公演を重ねられ、2021年8月、ついに最終公演を迎えられます。

脚本は「ほろびて」主宰の細川洋平さん、演出は岩松了さん。
会場は彩の国さいたま芸術劇場の小ホール。
与野本町駅から歩いて10分かからないくらい。
ほぼ真っ直ぐなので道に迷うこともなく。

小ホールはロンドンのグローブ座みたいだなぁと思いました。ステージをU字で取り囲むようになっていて。
見る角度によって見えてくるものも違うんだろうなぁ…何回観ても楽しめるよなぁ…って感じます。

客席にはネビュラが作成したチラシ束と一緒にパンフレットも添えられていました!
しかも厚めのパンフレット。ウキウキ!読み応えがあります。
出演者の皆さまのコメントなどなど、最終公演への熱い想いが記されていました。

感染対策のため、検温にアルコール消毒、ロビー・客席内では皆さん静かに開演を待ちます。

蜷川さんが演出をされている舞台、そしてそれに出演される俳優さん達のお芝居を観ていると、いつも「命」を感じます。
舞台上で「命」が生き生きと動いていて、「お芝居って本当に最高だ!」と心がブルブルと震えるのです。

そんな蜷川さんのもとで学ばれたネクストの皆さまのお芝居は今回も最高でした!
手の先、足の先、声の先まで意識されていて雑味がないんです!
「雑味がない」なんて、なんだか偉そうな言い方ですなぁ…すみませんんんん…!

でもね、本当に美しいです。

雑味がないからサラサラなのかというと、そうではなく。美味しい混ぜご飯を食べているような。一粒一粒しっかりしてて、最高のオーケストラです。
そのおかげで、ストーリーが頭と心の奥までストレートに届きます。舞台上の世界に完全にのめりこんでいました。

どのシーンをとっても大好きなところばかりですが、私が特に印象に残っていることを3つ、お話させてください!

【不思議な感覚に心が泳ぐ】
細川洋平さんが脚本を担当された『雨花のけもの』
人間をペットとして飼っている世界。普通に考えたら違和感を感じる世界のはずなのに、どこか違和感を感じない自分がいるのです。

なんでだろう・・・と、考えれば考えるほど、いろいろと思うことがありました。この感覚、味わってほしい。

【軽やかな足取り】
どの俳優さんも足取りがとっても軽やか!踊っているわけではないけれど、ダンスを観ているような。
特に阿部輝さん、髙橋英希さんの 軽やかに舞台上を駆け回っている姿が素敵でした。

【美しい声】
私はお芝居を観ると、よく「声」のことを書いてしまうのですが…ネクストの皆さまの「声」は大好きな「声」でした。
特に鈴木彰紀さんの「声」が素敵でした。小さい声も、大きな声も、空間を心地よい密度で埋めてくださいます。

昨年『朗読のラジヲ』というチャンネルでよく配信をされていたのでぜひ聴いてみてください…!!

終演後は素敵な上演を観たあとに感じる熱い高揚感に心が満たされていました。

ロビーには彩の国さいたま芸術劇場の今後の公演チラシが写真立てに大切に飾られていました。劇場さんの公演への愛が詰まっていますね!

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さいたまネクスト・シアターだけでなく、年齢を重ねた方々のお芝居への可能性を期待し蜷川さんが設立された55歳以上の人が集う「さいたまゴールド・シアター」 も、12月の公演をもって活動を終了されるそうです。

区切りがつくことは寂しさもありますが、新たな未来が始まっていくのだなぁというワクワク感もあります。皆さんのご活躍が楽しみです!

『雨花のけもの』は15日まで上演されているそうですが、チケット発売情報はよくご確認ください〜!

さいたまネクスト・シアターの皆さん、さいたまゴールド・シアターの皆さん、熱い歴史をありがとうございました!!

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