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英語を話すことに、自信のない人へ。

一度は、英語を話せたらいいなと思ったことがある人はいるはずだ。
しかし、英語が話せなくても日常生活に困らない現状によって、多くの人が英語を話すことを諦めていく。

ここでは、英語を話せたら自分の世界が広がっていくということを話していきたい。英語の学習法ではなく、VIBESの話をしていく。

前回、ベンガル語を習得した際の記事はこちら。

英語が完璧でなくても、心をオープンにして相手とコミュニケーションしていくうちに心が通じるので心配はいらない。第二言語だと開き直って、人の目を気にしないで堂々と使っていこう。本国にいる大体のアメリカ人は、英語しか話せない。そう思えば、英語を単語だけでも知っていて、少しでも話せるアナタは素晴らしいと思う。


英語を話したいと思った理由

私が一番最初に英語に興味をもったのは、中学生の時だ。従姉妹が海外の大学を卒業するので、記念に母親が従姉妹と私をグアムに連れていってくれた。当時、観光にはあまり興味がなく、ホテルに併設されていたプールに1人でいると、同い歳くらいの女の子が話しかけてきた。

where are you from? / what's your name? / how old  are you? など、知っているカタコト英語で彼女のことを聞いて、イギリス出身のヴァーナ(14歳)ということが分かった。

一緒に遊んでいるうちに相手について知りたくなったのが、思っている事がなかなか伝えられなかった。それでも知っている単語で意思の疎通ができた時は、心から嬉しかった。ほとんど何を言っているか理解できなかったが、次の日もその次の日もプールで会えば、一緒に遊んだ。

最終日にロビーでヴァーナとその家族に会ったので、お別れを言うと人生初のハグをされた。思春期ということもありドキドキした。中学生の私にはあり得ない状況だった。中学生の頃を思い出してほしい。彼女でもない異性の同級生とハグをすることは一般的だったかどうか。

ヴァーナや他の宿泊客が英語で会話しているのを見て、まるで映画の中の人たちを見ているような感じがした。当時、同じ人間なのに別の世界に住んでいる人たちのように思えた。彼らが何を話しているのか、何を考えているのか知りたいと思った。それが英語を話したいと思った最初の出来事だ。

言語 < 想い

メルボルンに住んで、最初の2週間くらいは英語を正確に話すことを意識しすぎて、口数が減り、借りてきた猫のようになっていた。

それでもバングラデシュ時代を思い出し、第2言語だからと開き直り、徐々にいつも通り自然体の自分で話すことが出来るようになった。その調子で過ごしていると、よく遊んでいたカーティスから「典型的な日本人とは違うね」と言われたので、私は「今までどんな日本人と会ってきたんだ?」と聞いた。

すると彼は、「大学に日本人は何人かいたが、彼らはずっと日本人と固まっていたし、シャイで自分の意見を言わないから話していても面白くなかった」と言った。

その大学にいた日本人たちは、確実に私よりも英語を話せるはずだがオープンマインドではなかったのか。言語が流暢でなくても、心と心は繋がれると思っている。言語も大事だが、伝えたい気持ちや知りたい気持ちに勝るものはないと思った。

Bring to the table.

オーストラリアからニックが友達と日本に遊びに来ていたので、奥渋にある2階のおでん屋に行くことになった。私は、せっかくだから日本人の友達も連れて行くことにした。

おでんを突きながら、それぞれ何の仕事をしているのかという話になった。友人Aは、懸命に知っている単語を使いながらジェスチャーで自分の仕事について話をした。通じないところもあったが、相手も理解しようと聞き返したり、簡単な言葉を選んで会話をしてくれたりしたので会話が弾んだ。

友人Bは、日本語で話をし始めた。彼は、私が伝えてくれると思ったのだろうが、私はせっかくだから直接交流した方がいいと思った。なぜなら彼は以前英語を熱心に勉強していたからだ。なので、友人Aと比べる圧倒的に英語の基礎体力があるので直接話して欲しかった。友人Bは困惑していたが何とか話し始めた。そうすれば、相手も何とか相手の言っていることを理解しようと質問したり、変なジェスチャーが生まれたりして、結局会話は盛り上がった。

これを見て分かる通り、懸命に伝えたい気持ちがあれば、懸命に相手も理解しようと応えてくれる。通訳もいいが、カジュアルトークなら直接話をした方が温度感のある会話になり、人と人の距離が近づくのは明らかだ。

WHAT DO YOU BRING THE TABLE?
あなたは何をテーブル(会話の場)に持ってこれるか?

ニックは、このやり取りを見ていて一言言った。
彼曰く、欧米社会などにおいて会話の場で大切にされている言葉のようだ。
会話の場で、ただ頷いているのではなく、何か話題を提供したり意見を言ったりすることが大切だと言う。場の雰囲気を壊さないように、ただ黙っているのではなく、自分で考え自分を表現する必要がある。

和が良しとされている日本で、この考え方に抵抗があるかもしれないが、今後、色々な国の人と関わっていく機会が増えていく中で身に付けていくべき力なのではないかと思った。


英語を話しているときは、「厚顔無恥」の姿勢で向き合った方が上達も早いと断言できる。

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