あきの

小説、詩を書きます。絶賛スランプ中。リハビリのためにここで日記やらエッセイやらを書きま…

あきの

小説、詩を書きます。絶賛スランプ中。リハビリのためにここで日記やらエッセイやらを書きます。ここはたのしい実験室。

マガジン

  • つれづれ日和

    私が小学生のときからしているお遊びです。

  • 一畳分の海の上で

    日記みたいなもの。備忘録。説明不足で失礼つかまつる。

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白旗にくるまって眠る

 午後八時半、ノートの罫線に恨みを覚える。それが思考を断裂するためにあるように思え、それこそ踏切の遮断機のように見えた。使い慣れた0.38ミリが悪いわけではないはずで、それなのに珈琲は冷める前に飲み終えてしまう。  落ち着こう。私の脳みそが賞味期限切れってわけじゃない。でも、「つまらない」という言葉だけが、さっき教わったばかりの言葉のように鮮明に、枷のように威圧的に。まるで物理的にここに存在しているかのように、手首の上にのしかかっている。  これを書くのにあと何日かかる? 

    • 走りたい

       走りたい。  10代のころ、それは感情が溢れることがまだ日常だったころ。好きなバンドの曲で盛りあがったり、ぐるぐると考え続けた末になにかを投げだしたくなったとき。街中で突然、走り出してしまいたくなることがあった。そのうちの何度かは、本当に走り出してしまったりもした。  街中で突然、リクルートスーツを着た大の大人が、走り出したら──。今思えばあのころの私はまだぜんぜん子供だったけれど。街中でもし、そんな人とすれ違いでもしたらどうだろう。きっとみんな、こいつは気がふれている

      • 気が付けば口呼吸

         年末と正月休みがあっさりと終わり、日常生活が戻ってきた。ずっと眠ったり、また眠ったり、またまた眠ったりしていたかった。というような気もするが、実際は、何かしていないとすぐに罪悪感で死んでしまう。毎日びっしりと予定を詰め込んで「今日はのんびりしなかったぞ。あれこれやりつくした。一分たりとも無駄にはしなかった」と思えればこそ、ぐっすりと眠りにつけるというのが、とても悲しいが現時点での自分自身のありさまだ。正直、本当に頭が悪いのだと思う。  朝起きてお弁当と朝ごはんを作り、同居

        • いろいろ届く(23/12/24)

          お歳暮の時期なのだ。いろいろと予想外の送り物が、予想外の日程と内容で届く。ネックウォーマーや手袋でしっかりと防寒をした宅配員さん達が、アパートの穴あき階段を駆け上がり呼び鈴を押し、足音に耳を澄ましていた私は、慌ててインターホンへ駆け寄る。  短いコマーシャルのような唐突さと手際をもってして、私たちはそれぞれの任務を終える。これから冬は、毎年こんな風に訪れるのかもしれない。雪やしびれるような寒さではなく、だいすきな人たちとの繋がりを感じることで。遠くにいる人たちのことを思う時

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        白旗にくるまって眠る

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        • つれづれ日和
          2本
        • 一畳分の海の上で
          4本

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          オンライン(23/12/16)

           親友がマレーシアへ飛んでしまってから暫く経つ。ほとんどご近所だった頃が懐かしい。何気なく町を歩いていると、ふと彼女を見つける。そんな日々が温かった。私が先に越してしまいすでに遠距離だったものの、国外となると、やはり話は変わる。  はじめは、そんなに気にしていなかった。いつでもどこへでも飛んでいきそうな彼女から、他愛ない会話の合間で「明日から海外に行くんだ」と聞かされたときも、正直全然驚かなかった。そっか、そうだよね。それくらい。  普段からよく通話していたけど、暫く会っ

          オンライン(23/12/16)

          26歳になって1ヵ月(23/12/9)

           休日の朝ってほんとうに気分が良い。なんでもできる、そんな気がする。冬だから、布団からはでたくないけど。  結局、毛布にくるまったまま、本の続きを読んでは、考えて、読んでは、考えて……。そのうちすぐまた眠くなる。でももう12月、師走。年末の予定が決まっていないからこそ、そろそろ大掃除に手をつけないと、自己嫌悪に殺される。  目につくところから、あれこれ掃除。無印の家中つかえるスプレー?が大活躍。ほんとうになんにでも使える。ずっと気になっていた、玄関の外扉も拭き掃除。──よう

          26歳になって1ヵ月(23/12/9)

          1.とりあえず、書いてみる

          昔 から思いつきをノートに書くのが好きだ。とにかく頭に浮かんだことをつらつらと書いて、書きながらどんどん展開させるのだけど、いまではそれが物語の出発点になることが多い。これこそ、良いリハビリになるのでは?  原点は、星新一さんの「あれこれ好奇心」。たしか小学三年生くらいのとき、母から借りた本。名前の通り、好奇心の赴くままにあれこれと書かれた本、だった気がするけど、大人になってからもうずいぶん長いこと読んでいないので、詳細は忘れた。(久しぶりに読みたいな)  そんな文章のま

          1.とりあえず、書いてみる