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冬の季語である時雨忌に出逢った夏の季語

二つ星天道虫が自販機の奥への道を歩む時雨忌しぐれき

一昨日、旧暦十月十二日は松尾芭蕉の命日でした。
「初時雨猿も小蓑こみのをほしげなり」の句が有名で、芭蕉の忌日は時雨忌とも呼ばれます。
時雨どころか、半袖でもいいほど暖かかった一昨日。
汗ばむ小春日に渋谷から新宿へと歩いていた私は、喉の渇きを癒やそうと、原宿の自販機でお茶を買いました。
コトンと落ちてきたペットボトル。
取ろうとしたら、その下にトコトコ歩く丸い虫が…。
天道虫。夏の季語です。
二つの赤い星が愛らしい。
「当たり」と思わずつぶやいていました。

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