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MTGがしょぼくて、遊戯王が快感的な理由を金銭感覚から解明する

僕はカードゲームというものに一番触れていたのが小学生の頃だったのですが、その時から大きな疑問がありました。

最初に触れた遊戯王では攻撃力のベースは千、百の単位でした。「プレイヤーに3000のダメージ!!」この爽快感がお気に入りでした。

一方でマジック・ザ・ギャザリングの数字の基準値は一の位でした。攻撃しても「3のダメージ?なんかちっさくてしょぼいな」と思っていました。

またオンラインカードゲームの先駆者でもあるハースストーンも攻撃力やプレイヤーの体力の基準に相当するものは一の位の単位です。

なんで海外製のカードゲームってちまちました数字を使って戦うのか。。全然興奮しないな。そんな気持ちを持ちつつも、長い月日が経っており、僕もすっかりカードゲームの世界からは離れていました。


ところがある日、明確なキッカケがあったわけではありませんが突然こう思いました。

「数字に対する印象って文化差があるのではないか?」

例えば「10」という数字を見た時に日本人は小さい、アメリカ人は大きい、インド人はものすごく大きい、ジンバブエ人はものすごく小さい、みたいな文化によって数字への感じ方が異なるのではないかと思いました。

ここで大人になっていた僕は昔プレイしたカードゲームの事を思い出しました。つまり「3のダメージってしょぼくね」って僕含め日本人的な感覚で、アメリカ人は「3のダメージ!!くうう快感!」ってなるのかなと。

そうしてこの疑問からいろいろ考えた末にある仮説が僕の中で浮かびあがります。

僕らの数字に対する印象は自国の通貨に依存するのではないか?

それがカードゲームの数字の基準に影響しているのではないかという事です。解剖しましょう。

日本のカードゲームは僕の印象だと1,00~1,000ポイント前後の数値を使うのに対してアメリカのものは1~10ポイントのゲームである印象です。

さらに遊戯王を例にすると、千と百のくらいは値としても意味を持ちますが十と一の位は0で実質意味を持たないと思っています。つまり1/100の数値でも同じゲーム性を保ち、かつ計算しやすい。それにも関わらず1,000ポイントで値設定をされているのは、やはり小学生の僕が感じたように気持ち良い数字だからだと考えます。

この人が気持ちよくなれる数字を「快感絶対値」と呼ぶことにします。

日米のカードゲームを比較すると、日本人の快感絶対値は100~1000ポイント、アメリカ人の快感絶対値は1~10になると考えます。

日本人は1000という数字を見ると「やだ///すごくおっきい///」となるのに対してアメリカ人は10でもすごく大きいと感じるようです。

この違いが何によって生まれるかというと自国の通貨の単位になるのではないかと思います。

5.56390という数字があります。これは米国と日本におけるビッグマックの価格です。そうですハンバーガーです。

通貨の単位は違うのでそれぞれ5.56USドル、390円ですが、ここで着目したいのでは数字の部分です。

5.56ポイントを払ってアメリカ人は"おっきいハンバーガー"を購入します。日本人は390ポイント払って「大きいハンバーガー」を購入します。

大きいハンバーガーを購入するために払うポイントが異なります。5ポイントはアメリカ人にとってハンバーガーを手に入れられるほど大きな数字なのに対して、日本人は390ポイント必要なのです。

つまり通貨の単位が小さいと快感絶対値はより小さくなり、通貨の単位が大きいと快感絶対値は大きくなります。

この事を裏返すとカードゲームで設定されている数字の単位の意味が見えてくると思います。

僕らが気持ちいと感じる値に日本のカードゲームは設計されているのではないでしょうか?

以上が今回提唱した仮説です。理論の筋がおかしかったり、別の理論が存在していたら教えて欲しいです。みなさんが大きいと感じる数字のご意見をお待ちしております。

※Twitterの方でも引用で意見など頂いてるのでこのnoteのコメントに記載するようにします

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