見出し画像

何をゴールにすればよいか?

皆さんは自分自身が掲げているゴールはいくつ持っていますか?すぐに複数思い浮かべることができますか?
・インパクトファクターが高い論文を発表する
・チームの生産性を今までで最も高くする
・子供が自由に遊べる広い家に引っ越す等
様々な領域でゴールを設定していると思います。

コーチングでは、設定するゴールは多ければ多いほどよいです。しかも人生に関わるすべての領域にまんべんなく設定することでより効果が上がります。
そして、最終的にはすべてのゴールを包括する抽象化した真のゴールを決めていきます。真のゴールとは「世界平和」「万物の理論の発見」など抽象度が高く、達成した世界が明確にイメージできなくても問題ないと言ったものです。

画像2

ただし、複数領域のゴールから抽象化する事が前提であるため、真のゴールは具象化して、複数で設定したゴールに置き直せることがもちろん必要になります。

では、なぜゴールは複数設定する必要があるのでしょうか?主な理由としては2つです。
理由①
特定の領域に絞ってしまうと、バランスが崩れ真のゴールから離れてしまうためです。私自身、仕事で大きなチャレンジがあり、家でも関連する勉強に何時間も使っていたことがあります。家族がいながら、家のことはずっと後回しにしていました。結果、家族とのズレが生まれ、喧嘩になったことが何度もありました。仕事の領域では成果を出すが、家族の領域では今までにないくらい険悪な状態になったのを覚えています。
理由②
より遠いいゴールを設定すると、クリエイティブになるためです。私もそうでしたが、1つの領域で覚悟を決めてゴールを設定する場合、それ以外のものは切り捨てないといけない、と思っていました。同時に複数のことやると集中が分散してしまう。でも、これは自分の可能性を閉じてしまうネガティブセルフトークが裏で走っていることに最近気が付きました。複数のゴールを包括するゴールは自分には達成できないという隠れた前提がありました。
脳の機能としては本来並列処理がとっても得意です。意識的な並列処理は難易度が高いですが、無意識には制限はありません。歩行や自転車はできるまでは難易度MAXなチャレンジでしたが、一度できてしまうと運転しながら話したり、歩きながらスマホを見たりと無意識のうちに同時にできることが増えるようになります。。歩行一つとっても、実は裏側ではとんでもない情報処理がなされています。つまり、私達は無意識を使ってしまえば実質的に制限なく、同時に物事を処理することが可能ということを知っています。だったら、無意識に任せてしまえば、ゴールは1つに絞る必要はなく、いくらでもとればよいのです。


バランスホイール

ここからは具体的に決めるべきバランスホイール(人生の全領域)のゴールについて見ていきたいと思います。

スクリーンショット 2021-09-05 21.21.50

バランスホイールには8つの領域があり、認知科学コーチングではそれぞれの定義がとても重要になってきますので、丁寧に説明していきたいと思います。認知科学コーチング文脈なのでいずれもwant to(自分がやっていて楽しくてワクワクすること)は前提になります。

①仕事:
お金を出してでもやりたいことで、世の中の役に立つことです。特に職業機能として世に役務適用しているものです。
②趣味:
やりたいことだが、世の中の役に立たなくても良い。結果的に役に立つことはあります。例えば、切手コレクター。切手を個人で集めている分に自分の趣味を楽しんでいるだけだが、世界で最も切ってを集めてそれを見に来る人がいたら、仕事に昇華することもあります。

ゴールの方向性としては、以下の3パターンに分けられます。
1. 呪を剥がす:過去にやりたかったけどできなかったことや、できないと思いこんでるもの。ex)絵や音楽は才能がある人がやると思っていて、やらなかったもの
2. プロ化:今できると思っていることをプロレベルまで引き上げる。ex)カメラで写真を取ることが好きという方が、プロレベルの写真をとる。写真展を開いてしまう。
3. プロへ委任:プロに委任してみる。一度プロレベルを確認して凄さがわかると方向性が見える。ex)ファッションがにこだわりがある方が、プロにコーデを依頼してみる。

ゴールの方向性としては、発表する期日を切って、周りに宣言する等。

③人間関係:
友人や仕事のパートナーとして誰に会えたり、一緒にできたらワクワクするか。相手にとって自分自身が友人、仕事のパートナーとして認められるにはどのような存在になる必要があるか。
ゴールの方向性としては、例えば、友人にしたい人がイチローだった場合、イチローだったらどんな人だったら友人となるかという未来の自分を設定
④社会貢献の定義:
自分の重要性の外に対してお金やエネルギーを注ぐもの。つまり、自分にメリットがないことが分かる領域で世の中に役に立つこと。慈悲の領域。例としては無記名での寄付や全く異分野への貢献。例としては無記名での寄付や全く異分野への貢献。
⑤知性の定義:
生涯学習。基本的には仕事に必要なビジネス書以外の領域。大学院で学問を学ぶ意味での体系として一つの分野を掴み切る。
例としては、趣味のゴールで楽器を吹くことだった場合、いい音色とは科学的にはどのような音なのかを物理学や学問としての音楽を通して掴む。
⑥家族の定義:家柄、パートナー、親、子としてどのような存在であり続けたいか。相手にどうあってほしいではない。自分のあり方。家柄、パートナー、親、子としてどのような存在であり続けたいか。相手にどうあってほしいではない。自分のあり方。
例としては、娘が結婚式で私がしたかったことをいつも全力で応援してくれる父だったから今の私がいると言われるをイメージして、その言葉を言われる父親とはどのようなあり方なのかがゴールの方向性
⑦健康、美容の定義:
①〜⑥を実現するためにはどのように健康を維持する必要があるか。
今まで気になっていた健康、美容を片っ端から書き出して、それぞれについて、できたら嬉しいゴールを設定。
美容の例だと、 肩こりがある、髪がまとまらない、歯並びに自信がない...をすべてありたい状態がゴール。解決してくれる先生に施術、トレーニングを受けに行く。歯並びに自信がなかったら、本当のプロの歯科医に会いに行く。
健康は休息と運動と栄養のバランスがゴールの方向性

⑧ファイナンスの定義:
①〜⑦が決まってから設定する部分。資産をどれくらいに設定するか。①〜⑦を実現するために必要なお金はどれくらいなのか?特にランニングに要する金額はどれくらい必要なのかでゴールを設定する。

以上が8つの領域の説明になります。
理想としては、すべての領域に現状の外のゴールを設定し、常に意識し続けることになりますが、人によって設定しやすい領域や設定したらすぐにRASが発火して突破しやすい領域が異なってきます。では、どの領域から決めていくのが良いのでしょうか?

どの領域から決めると良いのか?


結論から言うと、趣味の領域からセットするのがおすすめになります。
自分が最も時間を使っている領域のゴールが鮮やかに決まると、自分のビリーフシステムが書き換わり時間の使い方が劇的に変わります。多くの場合それは仕事になりますが、仕事は関係者が多くhave toにまみれていることが多いです。言い換えると、現状の外にゴールを置きにくい、置けたとしても、しがらみが多く突破しづらい傾向にあります。
趣味の領域だと、多くの場合自分一人で完結するため、設定しやすいのと、現状の外のゴールをおいた瞬間にRASが発火し自分自身含め劇的な変化を実感できます。

楽器を一度も引いたことない方が、2ヶ月後に自分が好きな歌の演奏をすると決め、LIVEを開催することを周りに宣言した瞬間、世界は変わります。

そして、趣味の領域で突破した感覚を掴んで仕事に戻ると、仕事の領域でも現状の外のゴールが見えやすくなり、趣味で感じた感覚を思い出すだけで突破しやすくなります。

実は、何処か1つのゴールが更新されると自ずと他の領域のゴールも設定、更新されやすくなります。マインドがゴールを更新する方向がコンフォートゾーンだと認識し始めるためです。

最後に

バランスホイールに沿って現状の外のゴールをセットできれば、脳の使い方を劇的に変えることができるようになります。ただ、一人だとどうしても現状の中、理想の現状を設定してしまうことが多くなってしまいます。そんな時に、コーチの力を是非借りて下さい。自分でずっと悩んでも突破できなかった事が一気に突破できるようになります。

特に以下の方はおすすめです。
・ 新しいイノベーションを起こそうと挑戦されている方
・最先端の研究に携わっており、日々チャレンジされている方
・アカデミックな研究をされている方で、世の中に還元したいと思っている方
・自分自身の本来の才能を知りたい方
・認知科学に基づくマインドの扱い方を知りたい方

ご興味のある方は是非以下フォームよりご連絡お待ちしています。
https://forms.gle/67d9kDb5Tj7uzTC87

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?