ファウスト博士

某国立大学卒業後、超大手企業に就職しながらさまざまな経験を積み、現在はそこの重役。 認…

ファウスト博士

某国立大学卒業後、超大手企業に就職しながらさまざまな経験を積み、現在はそこの重役。 認知行動療法、マインドフルネス技法の紹介、催眠、ブリーフセラピーなどのテキスト作りやセラピーなどを行う一方、多くの心理療法士の相談にも乗っています。 https://v-d-s.net

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言葉は人を傷つけない

言葉で人は傷つく、と言う 本当だろうか? たとえば、聞くに堪えないひどい言葉であなたの人格攻撃をしたとしよう ただし、あなたが理解できない「ヘブライ語」で あなたは傷つくだろうか? もし、これが日本語から、怒り、恨み、憎しみすら感じるかもしれない では、「ケチュア語」で同じことを言われたらどうだろう? このように、あなたが理解できない言葉は単なる「音」にしかすぎない 日本語が理解できない人は、 日本語でどんなひどいことを言ったとしても理解不能であり、 その人が傷つ

    • 怒ること 本来は怒ることに理由なんてない

      電車内で座っている初老の人の足が当たったということで、20代の男の人が大声で怒鳴っていた 謝るのだったら、きちんと謝れ その顔はきちんと謝っていない そもそも足を組むべきでない などなど・・・ 時たま出くわす光景だ さて、この若い男の人の目には何が映っているのだろう 靴が足に当たった よく見ると汚い靴だ 相手は気がついていない 気がついていない振りをしているのだろう 腹が立ってきた 注意をしてやろう 注意をしても、悪びれた様子なく謝った バカ

      • どんなに嫌でも行動はできる

        思ったこと、感じたこと、つまり思考や感情と行動は別のものだと何度も書いてきた さらに書いてみよう ガンだから、食欲もないし食事を摂ることはできない やる気がないから、外に出ることもできないし、勉強もできない この二つの文を比較してみると、ガンはどんな状態でもガンであることだ 火事が起ころうが、拳銃を突きつけられて食事をしろと脅されても 物理的にできない しかし、やる気がなくて外に出られないという人は、 火事が起こるとやる気がないというものはどこかに行ってしまって、外に

        • 幸せになりたいという

          幸せになりたいという その幸せとは一体なんだろうか 苦しみがなく、嫌なこと、嫌な人に出会うこともなく、 いいことばかりがあり、望みが叶えられ、 死ぬこともなく、病気にもならず、年老いず、 大切な人とも別れず、 そもそも苦しみがない状態 のことを言うのだろうか 上の全てに当てはまらなくても、 どれか、あるいはほとんどすべてのものが 手に入ればいいと思っているのだろうか よく考えてみてほしい 本当にそんな状態があるのだろうか もし、そんな状態があるのならば 手に入れ

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        • 独り言
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          やらない理由を探すのに必死になっても現実は変わらない

          何かを成し遂げたい、と思う時 それができないと理由付け(言い訳)して やらないことがある 物理的にできないものは できないのが当たり前である しかし、本当はやりたくない時、 あるいは楽して結果を得たいと安易に思う時、 物理的にできるにも関わらず できない という 私たちはできない理由を発見する名人である 実にさまざまな理由を考え出し、 やらない自分を正当化する やらないことが正しいことだと信じる やらない理由を探して信じることに必死になる しかし、どんなに努力して

          やらない理由を探すのに必死になっても現実は変わらない

          「私」は固定的なものではなく、常に入れ替わっている

          「私」についてもっと理解を深めてみよう 人間以外の動物には「私」はない むしろ「私」を持つ人間だけが特別な存在である そしてこの「私」もまた思考から創り出された実体のない妄想にしか過ぎない しかも「私」は何の決定も実際は行っておらず、 脳がいつの間にか決定してしまったことをなぞるように現れてくる 常に変わらない「私」はどこにも存在せず、 「私」を意識した時だけ「私」が現れる そんな「私」はいろんなことを示唆する たとえば「私」が外の世界から独立していることや 「私」

          「私」は固定的なものではなく、常に入れ替わっている

          自然界に「意味」なんて存在しない 活き活きと生きるための基準

          私たちは、良い・悪い、正しい・間違い、好き・嫌い、優・劣などの思考や感情をモノや人、 行為などに貼り付けてしてしまう 自然界には、正しい・間違いなどの判断や比較、理由づけなどは存在しない 全て自分の頭の中、つまり脳の活動の結果生まれているものである これをモノや人や行為に投影して見て、そして、それが事実であると信じて疑わない 自然界には、単に 意味のないモノがあって、モノが動いているだけ なのである 意味は自分の頭の中にしか存在しないもので、 それは他人から観察も計

          自然界に「意味」なんて存在しない 活き活きと生きるための基準

          悩み、不安で頭がいっぱいになることがある そう頭の中で 頭の外には悩みなんてない 常に頭の中にだけある 誰も頭の中の思考や感情などを見ることはできない こんなものは妄想という 妄想で頭いっぱいになった時 妄想だと気づき それを持ったまま反応しない

          悩み、不安で頭がいっぱいになることがある そう頭の中で 頭の外には悩みなんてない 常に頭の中にだけある 誰も頭の中の思考や感情などを見ることはできない こんなものは妄想という 妄想で頭いっぱいになった時 妄想だと気づき それを持ったまま反応しない

          noteははじめて 私たちの悩みなんて頭の中だけのもの

          心は他人の目に見えるものではない 他人の心なんて誰にも分からない 人の心を観察し、計測するなんてできない あなたの心の痛みはよく分かる この言葉を聞くたびに、これを本気で言っているなら 本当の愚か者だ 人の心は絶対に分からない だから、自信に満ち溢れているように見えたとしても、不安を抱えていることもある 幸せそうな顔をしていても、心の中は惨めなのかもしれない 笑ったり、冗談を言ったりしていても、気分が滅入っていることもある 毎日、仕事や学校に“元気そう”に出勤していても

          noteははじめて 私たちの悩みなんて頭の中だけのもの