巻き込まれる

(こちらは2017年3月に書いたもの。別ブログより。)


私はどちらかというと細く長く続けていくタイプで、小さな小石をちょっとずつ毎日積んでいくような感じ。
だからスタートダッシュはかなり遅いし、最初はめちゃくちゃビビリながら石橋をこれでもかとツンツンする(叩かない…)。
で、おそるおそる続けてみて、これいける!となったら自分なりのリズムを作ってみて、そこからだんだんと日々の日課になっていく。
飽きっぽいところもあるから堅実なのかと言われたら違うかもしれないけど。

人付き合いもそうで、打ち解けるまでがちょっと長いけど、いったん心開いたらとことん信頼するし、ちょっとやそっとじゃ人を嫌いにならない自信はある。
思えば幼少時から趣味や好きなものがあんまり変わってないので、一途なところはあるのかもしれないなあ。

そんな感じで超弱火でじっくりコトコト煮込む、もしくは余熱でずっと保温してるような奴なので、一瞬で心の火をボワッと燃え広がらせるような人に出会うと、正直ちょっと冷めたり引いたりしてしまう。
小さい頃からそう。みんなが盛り上がってる中で一人盛り上がりきれなかったり、ひどいときはその場からフェードアウト。

でも、正直なところ、そういう人がものすごくうらやましかった。
そういう人はだいたいみんなかわいかったりかっこよかったりして、表情豊かで、愛されている。
そして知らず知らずいろんな人に自身の火を付けて延焼させていってしまう。
私は人に感情を出すのが下手だからなあ。今でも。
本当は私も燃えたいんだと思う。熱狂したい。
あ、でも好きなバンドのライブだと思いっきり感情を解放して盛り上がれる。不思議(^_^;)

前はひたすら心の火の加減をコントロールする努力をしてきたけど、今はもうそれはやめた。
どうあがいても私には延焼能力はない。
だったら自分から火を付けるんじゃなくて、延焼に巻き込まれるように努力の方向を変えたらいいんじゃないか。

じゃあ延焼能力のある人が、火をつけたくなる人ってどんな人だろう。

と思い立ち、去年ぐらいからそれを意識してきたわけです。


去年の初め、ディレクターになるための講座に参加したのも、大きい理由はそれ。
性格的に私にはディレクターの素質はないと思うので、なろうと思って参加したわけではなく…。
企画する人やチームをまとめる人はどういう作り手と仕事がしたいのか、どう動けば喜んでもらえるのか探ってみようと思った。

そこで明確な答えは得られたかというと、分からない…。
(ていうか数回の講座でそんなもん分かるわけはない。)

でも、そこには同世代のとっても面白い同業者の人たちがいて、講座を共にし、打ち上げで飲みに行き、気が合う人とは個別に飲んだり遊んだりした。
気付けば定期的に会うメンバーがいて、講座に参加して1年が経った頃、ふわっとした集まりに名前が付けられた。
そして、講座を受けた場で、今度は自分たちがイベントを仕掛けることになった。

ああ、私、気付いたらいつの間にか巻き込まれていた…!!


そうやって意識したことが少しずつ叶っていってるのは嬉しい。
でも何より、心開きたい!と思える人にどんどん出会えていることが、本当に嬉しいな。
去年は特にそんな出会いばかりだった。


3月はこれと、あともうひとつイベントがあります。
どちらも私きちんと関われてるか、役に立ててるか自信はないけど、場に居させてもらえることがただ楽しくて嬉しい。
自分の役割と共にこの幸せも全うして、とにかく3月は全力で駆け抜けます=3

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