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デジタルの未来を語る 「さあ、これからの話をしよう」〜新井康平編〜

私たちネットイヤーグループが考えているデジタルの未来。その実現のために、特定分野で活躍し、後輩の育成など社を引っ張っていく社員のことを私たちは「リード職」と呼んでいます。 今回は若きニューリーダー新井康平です。彼が語る未来とは何か、 「さあ、これからの話をしよう。」

リサーチ能力を高めてプロデュース能力に昇華させろ―上司の教えが仕事のベースに

はじめまして、新井康平です。新卒でネットイヤーグループに入り、入社7年目です。4年間プロデューサー職を経験した後、Performance Optimization Team (通称:POT)に異動しました。

入社1,2年目から、新規案件獲得のために多くのコンペに参加してきました。要求されるレベルは高く、領域は幅広い。上司のサポートもあって、コンペで勝って獲得できたときは本当にうれしかったです。トラブル対応なども含めて地道に成功体験を積み重ねることで、ちょっとずつ自信が出てきたと思います。
プロデューサー時代、上司にとにかく言われたのが、「リサーチ能力を高めてプロデュース能力に昇華させろ」ということ。僕らの仕事って何であれ、調べることから始まるんです。クライアント企業のビジネスや業界、商品……調べなくちゃならないことは多岐にわたります。リサーチってなんとなくやればなんとなくそれなりの“調べもの”になるんですが、仮説を持ちながらなぜだろう?とか本当にそうか?とか立体的に調査する意識を持つだけで品質が大きく変わる。プロデュースのもとになる仮説検証とその材料集めですね。クライアントが求めていること、業界の流れ、競合の情報などを総合的に考慮して、最善の方法を提案する。こうしたプロデュース能力は、4年間のプロデューサー時代に培ったと思います。

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UI改善、Web広告、SEOの全体最適化を目指す

Performance Optimizationとは、“成果最適化”のことです。UI改善、Web広告、SEO――Webマーケティングの中で大きく占めるこの3領域ですが、それぞれの専業代理店が個別に施策を手掛けているパターンがほとんどです。専門性も含めてそれによるメリットも大きい。ただし、各施策が個別最適に留まり、クライアントの担当者は各専業会社へのディレクションに大きな稼働がかかり結果的に本来やるべきマーケティング施策全体の最適化がされなくなってしまう。

そうした状況を改善し、“成果の最適化”を実現するのが、POTのミッションです。UI改善、Web広告、SEOの中で、クライアントにとって最善の施策は何かを考えます。ビジネスによっては、SEO投資はやめて、他に注力しましょうという判断もします。クライアントにとって何が一番効果的かを見極め、実行することがPOTの役割です。

企業の未来を救うのは、POT?

POTに入って、UI改善、Web広告、SEOの3領域の知識やスキルを常にアップデートすることを心がけています。なかでも奥深くて複雑と感じるのがSEOです。検索上位にするためのルールもコロコロ変わるし、パーソナライズ化も進んでいます。

SEOで検索上位にするだけでなく、その後の体験まで最適化するSXO=検索体験最適化が求められています。また、検索方法もPCやスマホでタイピングするだけでなく、音声検索も増えていますよね。

今回、この連載のために未来を考えようってなったとき、まず思いついたのがSEOはどうなるんだろうってこと。すでにスマートウォッチやスマートグラスは活用されていますが、もっともっと、いろんなデバイスが出てくると思うんです。脳にチップを埋め込む時代が来るかもしれない。それに合わせて、情報の探索方法も変わってくると思うし、さらに高度な施策が求められるようになるはず。


だからこそ、まさにPOTが普段から考えている思考が重要だと思っています。デバイスも情報探索も変わるとなったら、企業はとんでもなく幅広い領域や複雑なタッチポイントのことを考えなきゃいけなくなる。だからこそ、事業内容やターゲットを踏まえて、どの施策が有効か、何をやって何をやらないべきか。激変するテクノロジーや、様々な新しいマーケティングテクノロジーツール、多様化するタッチポイントの未来の中でどう全体を最適化をするかという視点で考えることは、未来への貢献だと思います。
デジタル業界では全体の投資判断と意思決定の最適化が問われる時代になるのかなと思います。

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データを活用するのなら、良いサービスをつくるのが義務

未来を想像すると、いいことばかりではないですよね。僕らの仕事はデータを取り扱うことが多いのですが、誰がどこで何をやっているかがわかる、監視社会的なこわさもあると思います。特にデジタルはそうした側面と大きくつながっています。

僕たちが手がけているウェブ広告も、個人データを活用しています。だからこそ、欧州ではGDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)が施行されている。情報の乱用は危険だし、プライバシーリテラシーは大きく問われる時代だと思います。

一方で、中国は国民のデータを取得しまくって、それをどんどん活用していますよね。少し前に『アフターデジタル』という本を読んだのですが、国民は自分のデータを活用することに意外と寛容らしいんです。中国の体制も関連しているのだとは思うのですが、そのデータを活用して、より良いサービスをつくってほしいという気持ちが強い。

それでいうと、僕らももっと顧客視点の、本当にお客さまのためを思ったデータ活用をしなければいけないと思います。もっと、顧客視点に寄ったデータ活用であれば、データ収集がビジネス的にだけでなく、モラル的にも良いことになるのではと思います。

例えば、広告って、本来はその顧客へのラブレターだと思います。ぜひあなたに使ってもらいたい。そういうものだと思うし、無機質な押し売りではいけないと思います。もちろん素晴らしい広告も本当にたくさんあります。

個人情報に関しては、法規制も含めて当然その線を引くべきところはあるし、センシティブな情報はもちろんあります。だからこそ、本当にユーザーのためになる活用をしなければいけないと思います。

本当の顧客視点を実現するには、覚悟が必要

僕が、上司の背中をみて最近とても感じていることはクライアント企業とユーザーの立場になって、最善の施策を提案すること。「自分がクライアントの担当者だったらどうジャッジするだろう?」という視点で本当に自分がよいと思ったことを考えるようにしています。事業会社のデジタル担当やマーケティング担当って日進月歩の技術の中でその時々の最適解を出し続けなければいけない本当に大変な仕事だなと思うんですよ。

名ばかりの顧客目線ではなく、本当に顧客側の視点に立って、判断・意思決定する覚悟を持たなくてはなりません。

そのためには、クライアントにとっての最適解を導くための知識量・分析力・思考量が必要だし、クライアントに期待し続けていただくためにも考える続ける覚悟を持たなければいけない。デジタルマーケティングのトレンドがどう変化しても、そこは不変だと思っています。

誠実さと謙虚さを持ちながらこれからもデジタルと向き合いたいと思います。



新井が所属しているPerformance Optimization Teamのサービスを詳しく知りたい方はこちらをご確認ください!


ネットイヤーグループ株式会社 
カスタマーエクスペリエンス事業部
デジタル&フィジカルデザイン部
パフォーマンスオプティマイゼーションチーム
ユニットマネジャー
新井康平

2015年ネットイヤーグループ入社。
多くのプロジェクトにてアカウント統括マネージャーを担当し提案から案件統括までに従事。
デジタルマーケティング戦略立案やUXデザインをはじめ、SNS、MA、イベントプロモーション、VRコンテンツ、システム・インフラ開発など幅広い領域で多数プロデュース。
現在はECサイトを含むクライアントのデジタルサービス・メディアの成果を最大化する業務に従事しており、SEO、WEB広告、CVR改善、データ分析に携わる。

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