行政職員の皆さんとの情報共有会を行いました!
茨城県が実施する「茨城県北地域おこし協力隊マネジメント事業(以下、マネジメント事業)」は、茨城県北地域で活動する地域おこし協力隊の、着任から定着までの活動に寄り添い、関係者(行政、地域、事業者等)同士の関係構築・連携等をサポートする事業です。
そのひとつの取組として、各市町の地域おこし協力隊事業の担当職員の方と茨城県職員、それからマネジメント事業運営チームのメンバーとがそれぞれ随時情報共有を行っているほか、年に数回対面で集い、話し合う「担当者会議」を設けています。
10月6日に実施した会議では、各市町および県で採用している地域おこし協力隊の方々の近況の共有や、地域おこし協力隊制度に関するホットトピックの共有等を行いました。
開会にあたって、茨城県職員からは「地域おこし協力隊の活動は、地域住民、県民向けのPRの場をつくっていくことが大事だと思う。色々と意見交換をして、有意義な会にしたい」とコメント。その後、マネジメント事業運営チームや参加した職員の方々から、それぞれの事業の進捗状況等を共有しました。今年度がはじまって折り返しのタイミングということで、協力隊の方々の活躍する様子や、地域との関係づくり・ステークホルダーとの連携をどのように行っているかといった具体的なエピソードもきかれました。
後半は、本会の少し前に報道で話題になっていた「地域おこし協力隊と地域・自治体とのミスマッチや不和」についての意見交換を実施。報道されていた事例の内容や、それにかかる専門家の意見等をふまえて、各市町で悩んでいることや、取り組んでいることについて話し合いました。
例えば課題という点では、
「採用する際のテーマ設定が難しかった。採用後のイメージのずれを防ぐために、採用する時点でもっと話をしたらよかったかも」、
「『協力隊としてやるべきこと/行政としてやってほしいこと/協力隊が個人の人間としてやりたいこと』とのそれぞれのバランスをとるのが難しい」、といった声が上がりました。
一方で、こういうことをやってよかったという話も。
協力隊の定住につながった実績のある市町は「協力隊の方と、地域のキーパーソンをうまくつなげられたのだと思う」、「(行政と)地域の方、協力隊の方とが、それぞれ気軽に相談できる関係性だった」と振り返りました。
それに関して、「役所・役場内に協力隊の席を設け、定期的に顔を合わせることで、活動のフィードバックをしたり、ときには雑談もしたりしながらコミュニケーションできる環境づくりができていると思う」という情報共有もありました。
また、「『ミスマッチ』といっても、様々なパターンが考えられると思う。また、協力隊を取り巻く状況は変化していくものだとも思う。事業趣旨や担当職員の変更・変化、行政機関内部での調整事項、活動を実装化していく段階での地域との関係性の変化…」と、二元論で考えずに複数の視点を持ちながら状況を考えていくことが大事ではという問いかけもありました。
今後もマネジメント事業の様子をレポートで発信していきますので、ぜひチェックをお願いいたします。