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Vol.1 自由な発想とアイデアが、まちの可能性を引き出す③

やってみたいを見つける・創業を応援する
『まちの空想倶楽部』
3/12(土)のワークショップ内容のレポートです。

〜第1回まち歩きワークショップ船町•本通り編〜

〇アイデアをアウトプットしてみる

まち歩き後は、後半のワーク会場「umbrella」でアウトプットの作業です。チー厶ごとに、題材とするスポットを5つ選び、「こうだったらいいな」のアイデアを写真をベースにイラストやコメントを書き込んでいきます。

「どんな形でも、頭にあるものをビジュアル化することが重要」と谷田さん。
目に見える形にすることで、他人と共有できるし、実際に実行に移すときにそのビジュアルが「やることリスト」にもなるということです。
「普段あまり絵を描かない」と、はじめはなかなかペンが進まなかった参加者も、チー厶メンバーと話をしながら、徐々に自分なりに頭の中のイメージの視覚化にチャレンジしていました。

各チー厶から案が出揃ったところで発表タイ厶です。
「ふなまちベイガーデンにサウナテン卜」「宮の小路公園にツリーハウス」「駐車場に立ち飲み所」「路地裏にキッチンカー」「建物の壁にアートペイント」などユニークな案がたくさんでていました。

その中で、同じスポットを題材にした案もいくつかあり、各案のエッセンスを抽出・まとめることで15の案が4つのプロジェクトに集約されました。


○4つのプロジェクト

① 空きスペースでイベント開催
ふなまちベイガーデンや駐車場、裏路地を題材に「イベントを企画運営する」ことを経験しよう

② 空き店舗を飲食店+シェアハウス+教室•スタジオ化
人が集まる場所・拠点を作ろう

③ 空きカラオケ店舗をシェアスタジオ化
個人事業主向けのアトリエやスタジオを作ろう

④ 宮の小路公園の活用
公園をもっといろんなことに使ってみよう

今後は、各自興味があるプロジェクトに参画してもらい、谷田さんを中心として実現に向けて動いていくことになりました。
ほぼ半日、初めましての状態から、共にまちを歩き、ディスカッションをし、企画化するというぎゅっと濃ゆい時間を過ごした参加者たち。漠然とイメージしていたものが少しリアルにできた方もおられました。

以下、参加者の感想を一部紹介します

・人によって見え方や考え方が違うと実感したと同時に、その違うアイデア同士がくっつくと面白いものができたのが意外だった
・まちについて考えている人がこんなにいることに驚いた
・最初は法律や他人への迷惑など、現実的なことを考えてしまっていたが、徐々にタガが外れて、「空想」を楽しめるようになった
・地元が福山なのにまだ新しい発見があった。気づきや、協力してくれる仲間とも出会えた

最後に株式会社フューレックの藤本さんから、まちづくりについてのレクチャーがありました。
フューレックさんは、4年前にまちづくり事業部を立ち上げられ、学生さんのアルバイ卜雇用やイベント開催、ゲストハウスオープンなどさまざまなアクションをされています。

藤本さんのレクチャーの中で印象的だったのが「まちづくり=地域に儲けをもたらすこと」という藤本さんの持論です。

自分たちの住むまちをより良くしたい。行政に任せっぱなしだったところを自分たちも参加していく。ボランティアではなく企業として継続的に関わる
には、やはりお金の話抜きにはできません。そこを、自分たちだけが儲けるのではなく、地域ぐるみで稼ぐ、という発想にする。

地域の経済が元気になることがまちの活力にもつながります。そういった考えのもと、域内消費を増やしたり、雇用の受け皿を作ったりしているのだそうです。

レポートは第2回目のまち歩きに続きます。


主催:福山市
受託事業者:株式会社umika
協力:中心市街地ネットワーク
テキスト:箱田あき
フォト:足立翔太郎/Unsquare

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