見出し画像

Vol.2 まちの文脈を引き継ぎながら、これからの姿を考えてみる②

やってみたいを見つける・創業を応援する
『まちの空想倶楽部』
3/26(土)のワークショップ内容のレポートです。

〜第2回ワークショップ霞銀座商店街•中央公園編〜

コースを歩きおえた一同は、後半のワーク会場「AREA INN FUSHIMICHO」でイラスト化の準備に取り掛かります。各チー厶から題材とするスポットを6箇所選び、そこに「こうだったらいいな」というアイデアを絵や文字で書き込んでいきます。

案が出揃ったところで発表タイ厶。
霞銀座商店街エリアでは「空き店舗をゲストハウスに」「芝生を敷いて歩行者天国に」「空き地をちびっ子広場に」、中央公園エリアでは「キャン
プファイヤー」「子供が水遊びできるような噴水を」などのアイデアが出ました。

前回誕生したプロジェクトに加えて、今回の案も、谷田さんの方で要素をまとめてプロジェクト化、「まちの空想倶楽部」参加者有志で実現に向けて動いてくことになりました。

以下、参加者の感想を一部紹介
・自分の考えたアイデアがもしかしたら実現できるかもしれないということに、ワクワクしている
・頭の中のアイデアをアウトプットすることで、みんなに「いいね!」と共感してもらえたことが嬉しかった。共感が広がっていけば、実現できるんじゃないかと思った
・いずれお店をもちたいと思って参加した。いろんな方と話をすることで、自分だけでは辿り着けない考え方に出会えた

〇アウトプット・共感で「やってみたい」がまちづくりにつながる

この日のラストは、主催者である谷田さんの方から企画書の作り方についてレクチャー。

谷田さんが代表を務める株式会社umikaは、「ローカルを地域価値にする」というビジョンのもと、シェアキッチン「little setouchi (リトルセトウチ)」を運営したり、瀬戸内地域で採れた果物の枝葉を染料として再利用するアパレルブランド「BOTANICAL DENYM (ボタニカルデニ厶)」を立ち上げたりなど、地域のコンテンツを活かした事業を展開されています。

谷田さんが企画書作りにおいて重要なポイントとしてあげられていたのが
・「作る側」と「購入する側」でプロダクトやサービスを理解するポイントが違うということ
・考えを練っていく時は、話している相手と目線を合わせること

「自分が、自分が」ではなく、メンバー間や受け手側との対話の中から答えを導き出す。どんなプロジェクトも、自分一人の力だけで進めていくことは容易ではありません。大きくなるほどいろんな人の力が必要になってきます。そういった時に、対立関係ではなく、むしろ巻き込んでプロジェクトの力に変えていく。そんな実践者ならではの姿勢が感じられました。


これにて、「まちの空想倶楽部」の一連のまちづくりイベント全プログラ厶が終了。

最後に市の産業振興課の方から一言。
「商業が盛り上がれば、まわりまわってまちも元気になります。今回のようなきっかけから、まちづくりや起業の動きが徐々に広がっていけばいいなと思います。行政としても起業の際に気軽に相談できる窓口・体制作りを整えていきたいと思います」

行政が担う「まちづくり」のための枠組み作りと、まちの人たちの「やってみたい」という想い。

今回のイベントを通して、別々にあった枠組みと想いが対話の土台にあがるきっかけになったのではと感じます。
だからこそ「自分の考えていたことが実現するかもしれない、というわくわく感」を参加者は持ったのではないでしょうか。

まちづくりは遠い世界の話ではなく、自分たちのすぐ足元にあるのだと。

ちなみに、後半のワーク会場として使った「umbrella」「AREA INN FUSHIMICHO」は、ともに古い建物をリノベーションしたもので、地域のまちづくりの拠点にもなっている場所です。福山には他にもこのような事例が徐々に増えてきています。
今回のワークショップからはどんなアクションが生まれるのでしょうか。

主催:福山市
受託事業者:株式会社umika
協力:中心市街地ネットワーク
テキスト:箱田あき
フォト:足立翔太郎/Unsquare


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?