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スーパー銭湯が「スーパー」だった頃に。

ちょっと以前に「健康ランド」と「スーパー銭湯」の話をさせていただきました。

メディアから最近は健康ランドですら、スーパー銭湯と呼ばれてますが、昔はスーパー銭湯も健康ランドと呼ばれてました。

それだけ「スーパー銭湯」という業態の認知度が高くなった証です。

私の勤務する「おふろの国」は2000年開業の建物で、初期のスーパー銭湯です。

初期のアルバイトが小学生の子供を連れてきて、「子供が言うこと聞かない」というので、「18歳の頃同じくらい俺の言うこと聞かなかっただろー」などという会話が成り立つわけです。


初期の頃の問い合わせは「スーパー銭湯って何ですか」というのが非常に多かった。

「健康ランドの宴会場や仮眠スペースを無くし、その代わりに浴室を充実させたもの」とお返事しておりました。

実際、当時の店舗は「浴室が広く」「露天が狭く」「飲食狭く」でした。浴室は浴槽アイテムの種類で他店と競って表示してました。

しかし、この次の世代のスーパー銭湯は「浴室」と「露天」のバランスが変わっていきました。

徐々に露天が拡大し、この頃からスーパー銭湯がメディアに取り上げられ急増していくわけです。

また、健康ランドの宴会場と仮眠室はなくしても、収益構造考えたら「安い入浴料金」で「大勢」来てもらい、「飲食」「マッサージ」「垢擦り」でお金を落としてもらわなくてはならないわけです。
ですので、特に飲食スペースは拡大してゆきます。

初期のスーパー銭湯は簡単な食事を出してればよかった。当時の高速のサービスエリアと同じような感じです。カレーやうどん、蕎麦、丼という感じですね。ですから、厨房は狭いのです。悲しいことに。

健康ランドを否定して、スーパー銭湯は誕生したのですが、収益を考えたら飲食スペースの充実は必要だったのです。

そして、初期のスーパー銭湯といえばビールタンク!

200Lだったか工場直送で、タンクに車輪がついてました。形としては鉄人28号の胴体、またはロボコンの胴体。つたわらないか。(笑)

私の知る限り、サントリーとサッポロがあり、サッポロは保冷が必要で保管場所は冷蔵室、サントリーは保冷構造のタンクでした。

たしか、サントリーは2007年前後にタンクが廃止になった気がします。まだプレモルブームの遥か前でしょうか。

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