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言葉を掘ったらなんか出てきた。#4

今回のコトホリワードは読者さんからいただきました。

しかし、これがまた難解なんですわ。何かというと、「お気の毒様」です。

もはや「お気の」が主語なのか「毒」が述語なのか、もう訳わからん。

今回はかなり長文になることを覚悟してください。では、お気の毒を掘ったら何が出てくるか。お楽しみください。


お気の毒様ねぇ。どっから手を付けていいかすらわからん笑。とりあえず使用されるシーンから見ていくか。不幸なことが起こった時に「この度はお気の毒様です」なんて言うね。

あっ!!!!わかった!!!

長めになると冒頭で前置きましたが、もう答えが出ました笑。

これは「お気の毒様」の「の」に罠があったんですねぇ。この場合の「の」の役割は(のが連打されて気持ち悪りぃ笑)「が」なんだな。言い換えると、「お気が毒様」になる。気は気持ちとか心とかの意味合いだろう。気持ちが毒になってるってことだな。解決。ちゃんちゃん。

ん。。。。。。?

あれ。。。。。?

毒ってなんやねん!!!!!

いや、毒ってほんまなんや!

落ち着け俺。俺はできる子や。俺はできる。俺はできる。。。

失礼しました。死角からアッパーを食らったので少し目眩を起こしてしまいました。さて、毒は命を蝕む物の総称ですね。必ずしも命を奪うとは限りませんが、大筋はこれで合ってるでしょう。毒とは蝕む物。

さらに言い換えると、「気持ちが蝕まれている」。言う側の人が不幸に遭われた遺族の気持ちを思って、「(近い人が亡くなって)さぞ気持ちが蝕まれてるでしょうね」と同情している表現なんですな。なんて日本的な奥ゆかしい表現なんだ。日本人は遠回しがほんと好きだな。

皆さんも「お気の毒様」と使うときは、ん。。。。。。。?

あれ?これはもしやまた。。。。。?

様ってなんやねん!!!!!

様って何?もう日本語わからん涙

失礼しました。後ろから後頭部を殴られた気持ちです。まだまだ罠が残ってましたね。

最後の砦の「様」が残っておりました。様は普段、人とか会社の後に付ける言葉ですね。ただ別の言葉にも使われてますよね。そう。「様子」です。

もう疲れたので、なんで様子の「す」が「子」なのかは無視させていただきます。静かな様子とかこの有様とか、状態を表現する時に様が使われますね。

さらにさらに言い換えると、「気持ちが蝕まれている状態」。意味合いが通じるように文にすると、「(近い人が亡くなって)さぞ気持ちが蝕まれてる状態でしょうね」となる訳ですね。いかつい程に遠回しな表現やな。

偉い日本語学者さんなら真相を知っているでしょうが、ここはそんな堅っ苦しい場所じゃないのでぼく気にしない。

ではまとめ!

「お気の毒様」を掘ったら<直接的な表現を極限まで回避した”THE日本語の言い回し”が詰まった言葉だった>が出てきた。

コメントでこの言葉も掘ってくれという要望、題して”コトホリクエスト”も受け付けておりますのでどしどしコメントください。

それでは次回のコトホリでお会いしましょう!

サポートを考えて頂けただけで嬉しいです!ありがとうございます!!