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BBTクローン再生計画(14)久々に「茶色くない麩菓子」と再会できて感涙にむせびましたよ、という話

「麩(ふ)菓子」と聞いてたいていの方が思い出すのは「黒糖味の茶色い駄菓子」だと思います。
私の生まれた静岡県静岡市でも安くて腹もちの良い麩菓子は子供に人気でしたが、しかし茶色いタイプは見た事がありません。
ではどういう色だったのかといえば「薄ピンク」

だから上京して「茶色い麩菓子しか売っていない状況」を見たときにはオーバーでなく愕然としましたね。
しかも黒糖味はコッテリしすぎていて、ちょっと食べるともうクドくなる。
対して薄ピンク麩菓子にコーティングされているのは白砂糖なんでアッサリ味で、いくら食べても飽きが全然きません。

湯河原にアパートを借りた時、「静岡と神奈川の文化融合点であるここならば、ひょっとしたら薄ピンク麩菓子があるかもしれない」と思った私は、近所の駄菓子屋を探してみました。
すると案の定ありましたよ。
色んなメーカーの色んな商品が。

麩菓子

私の子供時代には細身の茶筒くらいのサイズのものがでっかいビニール袋にわんさと入った状態で駄菓子屋の店頭に置かれ、欲しい本数だけ店のおばさんが出してくれていました。
しかし今では衛生に配慮して1本単位で袋詰めされているのでした。
当時の値段は1本10円でしたが、現在はけっこう高くなっていて、中には「嘘でしょ!」と言いたくなるような値付けのものも。
「いつから麩菓子はこんな高級スイーツになったんだよ!?」と言いたくなりましたねマジで。

静岡県東部ではお土産屋さんに金属バットくらい長い薄ピンク麩菓子が「さくら棒」という商品名で売られていますが、あれもなんかちょっと違う感じ。
やっぱ薄ピンク麩菓子は「茶筒サイズがビニール袋一杯に詰まった状態で店頭にほったらかされてる」のでないとピンとこないんですよね~。

薄ピンク麩菓子は「茶色黒砂糖タイプ圏」の東京ではソウル駄菓子ではないですが、BBT計画にもこっそり紛れ込ませてみたいですね。
いやホントに美味しいから、「麩菓子=茶色くてコッテリ味」と思い込んでる人もダマされたと思って一度食べてみて!

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