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NetGalley掲載作品レビュー紹介

NetGalleyに寄せられたレビューをご紹介!
今回は【海外翻訳】【YA/児童読み物】カテゴリーからのご紹介です!
※レビューは一部抜粋にてご紹介しております※


●徳間書店『図書館がくれた宝物』

ケイト・アルバス作/櫛田理絵訳
刊行日 2023/07/31

2021年ニューヨーク公共図書館ベスト・ブック・オブ・ザ・イヤー
英米で絶賛! 1940年、第二次世界大戦下のロンドンから疎開した、本の好きな3人きょうだいの、心あたたまる物語!

【図書館関係者】 ★★★★☆
戦争は、大人にも子どもにも、同じように悲しみをもたらす。それは戦勝国でも、敗戦国でも関係なく。疎開した3人の兄妹が、そこで見つけた幸せが続くことを願わずにはいられない。
文中に出てくる、沢山の文学作品がまた、物語を豊かにしてくれる。知っていても知らなくても、その作品を読みたくなる。

【図書館関係者】 ★★★★★
とても読みやすい物語でした。図書館に、主人公達の希望があるところもよかったです。日本の子ども達は、自国の第二次大戦時のようすについて授業で学んでいますが、外国の国でも日本と同様に、このようにして学童疎開が行われ、日本とのやり方の違いや、その時の子ども達の様子がどうであったかを思うきっかけになるという意味でも、良い本だと思いました。

【図書館関係者】 ★★★★★
今でも名作として読まれる作品がこのころによく読まれていた作品として次々と登場する。辛いとき、本の中のエピソードを心の拠り所として読み過ごす場面には胸が震えた。全体に戦況の厳しさや生活の貧しさが描かれ暗い陰を落としているが、兄妹の団結やけなげさに心救われる。図書館で得た宝物とは本のことと思っていた。しかし兄妹はそれ以上のものを手に入れたのだ。

『図書館がくれた宝物』
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●理論社『アガサ・クリスティー ショートセレクション 二重の罪』

アガサ・クリスティー
刊行日 2023/08/18

聖書、シェイクスピアについで読まれているといわれる、いわずとしれたミステリーの女王、アガサ・クリスティーの短編5篇を厳選。探偵シリーズもの、ノンシリーズもの、怪奇幻想ものを含め、その魅力をぞんぶんに味わえる。クリスティーとの出会いの一冊にも!

【レビュアー】 ★★★★★
今から20年程前、クリスティーの作品を貪るように読んだものですがこちらの作品たちは記憶にないので未読だったのでしょう。とても懐かしく、今またクリスティーの魅力にドハマりしそうです。さすが「ミステリーの女王」彼女の功妙で斬新なトリックはいつの時代でも楽しめます。ヨシタケシンスケさんの、ほのぼのとしたかわいいイラストがクリスティーの怪奇幻想や人間の欲深さ、恐ろしさが描かれた作品たちを中和させてくれています。

【図書館関係者】 ★★★★★
クリスティの作品は、全て読んでいるわけではなく、また短編ではその内容を忘れている作品も多いので、今回新鮮な気持ちで読めました。
1冊でいろんな味を楽しめるような、そんな短編集でした。
ガサ・クリスティ、久しぶりに読む人や、初めて挑戦する人に、おすすめの短編集だと思います。

【レビュアー】 ★★★★☆
ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの5つの短編。
ホラー小説からスタートしますが、おなじみの探偵ポワロやマープルも登場します。ヨシタケシンスケ氏の絵に惹かれる、世界ショートセレクションのシリーズ。手軽に読める短編集を足がかりに、ぜひ他の長編作品へと手を伸ばしてもらいたいです。

『アガサ・クリスティー ショートセレクション 二重の罪』
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●すばる舎『スクール・フォー・グッド・アンド・イービル』

ソーマン・チャイナニ
刊行日 2023/08/30

村に嫌気がさしている美少女のソフィと、村で孤立しソフィしか友達がいないアガサが、正体のわからない「校長」にさらわれて、それぞれ「悪の学校(悪者養成所)」と「善の学校(プリンス・プリンセス・ヒーローなどの養成所)」に入れられる――
友情、恋、冒険と、見どころいっぱいの物語。

【レビュアー】 ★★★★★
最初はルッキズムについての話かと思ったのですが、読み進めていくうちに、そう単純な話でもないことに気づき、読み終えた今「なんかすごいものを読んだ……」と呆然としています。
これは、かつてないタイプのシスターフッド小説にして、最高の寓話であり、捧腹絶倒の喜劇であると同時に、毒の効いた風刺小説でもあり、ジェットコースター展開な冒険ファンタジー小説にして、劇薬のようなフェミニズム小説でもあるという、前代未聞の小説と言えるでしょう。
対象年齢10歳~とありましたが、大人が読んでもめちゃくちゃ楽しめる超絶面白いエンターテイメント小説です。

【図書館関係者】 ★★★★☆
自分はプリンセスとして善人と思い込んでいるソフィと、変わり者で墓場にすんでいるアガサ。それぞれ自分のキャラとは異なる性質の世界に送り込まれたら?
善と悪の学校という設定が面白い。こんな物語は読んだことがない。おとぎ話の主役と悪役を育てるためにさらわれていくのだ。不適合と思われた世界でソフィとアガサの2人はは自分達の思いとはうらはらに秘められた才能を発揮していく。ルッキズムやジェンダー・バイアスにも一石を投じる唯一無二のファンタジーだ。

『スクール・フォー・グッド・アンド・イービル』
レビューの続きはこちらから!


今回ご紹介した作品のほかにも、NetGalleyにはみなさんと一緒に拡げていきたい本が掲載されています。
【海外翻訳】作品はこちら!
【YA/児童読み物】作品はこちら!
ぜひNetGalleyの各作品ページにてレビューをご覧ください!

https://www.netgalley.jp/


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