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雷電の逆襲 黒沢&瀬戸熊プロがデイリーダブル【Мリーグ】

 TEAM雷電が「デイリーダブル」の逆襲です。

 2024年1月22日(月)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第137戦で黒沢咲プロ、第138戦では瀬戸熊直樹プロが続けてトップを獲得しました。

 この日を迎え、TEAM雷電のチームポイントは-347.9で7位でした。

 TEAM雷電は連勝で一気に-225.4まで回復、6位のEX風林火山と66.7ポイント差まで迫りました。

 黒沢プロは「強気のヴィーナス」の名にふさわしい力強い押しで逆転し、珍しい一鳴きで逃げきりました。

 瀬戸熊プロはまさに「卓上の暴君」の豪快な2発のあがりを決めました。

◎強気のヴィーナスの押し

 第137戦は女流プロ4人の対決となりました。

 TEAM雷電・黒沢咲プロ、EX風林火山・二階堂亜樹プロ、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まりプロの並び順です。

 南3局を迎え、持ち点は東家・岡田37800、西家・黒沢28400、北家・亜樹28000、南家・高宮5800。

 トップ目で親の岡田プロが5巡目に5索を重ね、チートイツの8筒単騎待ちでリーチしました。

 黒沢プロと亜樹プロが第一打に9筒を切っているので、8筒は手牌にないと判断。リーチに踏みこみ、勝負を決めにいきました。

 読み通りで8筒は黒沢プロと亜樹プロにはなく、高宮プロがトイツで持っていました。

 しかし、この選択は裏目となりました。

 2着目の黒沢プロはトップ目の早いリーチに追いこまれたものの、直撃するチャンスが到来です。

 黒沢プロは5巡目、6巡目にいずれも現物の「7索・8索」のターツを外しました。四萬、二萬を引き入れ、イーシャンテンです。

 7巡目に岡田プロに通っていない6索をツモ切りました。

 8巡目には赤五萬をツモり、続けて危険牌の二萬を押しました。

 勝負どころで強気のヴィーナスの本領発揮です。

 10巡目に五萬をツモり、二萬を外しました。

 黒沢プロは11巡目に三萬をツモり、勝負を懸けて危険牌の七萬を切り、2索・5索待ちでリーチしました。

 トップ争いのめくり合いは黒沢プロに軍配が上がりました。

 岡田プロが16巡目に2索をつかみ放銃。黒沢プロはリーチ・タンヤオ・ピンフ・イーペーコー・赤ドラ1の8000点です。

 デバサイの直撃で黒沢プロの持ち点は37400点となりました。岡田プロに8600点差をつけ、逆転でトップ目に浮上。最後は珍しい白の一鳴きで逃げきりました。

 第137戦の結果は黒沢34800、岡田24400、亜樹23600、高宮17200。

 黒沢プロ持ち前の押しとレアな鳴きが見事に決まった一戦でした。

◎卓上の暴君の豪快な2発

 第138戦は攻撃力のある男性プロ4人の対決となりました。

 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典プロ、TEAM雷電・瀬戸熊直樹プロ、EX風林火山・松ヶ瀬隆弥プロの並び順です。

 東3局を迎え、持ち点は南家・松ヶ瀬28900、北家・滝沢26900、西家・堀23300、東家・瀬戸熊20900。

 ラス目で親の瀬戸熊プロにチャンス手が入りました。

 10巡目にカンチャンの7索をずばっと引き入れ、四萬・七萬待ちで力強くリーチしました。

 瀬戸熊プロは11巡目に一発でドラの四萬をツモ。裏ドラが2枚乗り、リーチ・タンヤオ・ピンフ・一発・ツモ・ドラ1・裏ドラ2の8000オールです。

 瀬戸熊プロの持ち点は44900点となり、接戦を一気に抜け出しました。

 瀬戸熊プロはその後、追い上げられ一時逆転されたものの、再びトップ目に立ち、南3局を迎えました。

 瀬戸熊プロはここでとどめの一撃を決めます。

 持ち点は東家・瀬戸熊39100、北家・滝沢30000、西家・堀15600、南家・松ヶ瀬15300。

 親の瀬戸熊プロに自風でドラの東をトイツで持つチャンス手が入りました。9巡目に六萬をツモった手牌です。

 瀬戸熊プロは思いきって赤5索を外し、萬子のホンイツへの移行を図りました。

 12巡目に西を暗刻にして一萬・四萬・七萬待ちで聴牌。出あがりを狙って黙聴に構えました。

 その直後、松ヶ瀬プロが12巡目に四萬をツモ切り放銃。瀬戸熊プロはホンイツ・ドラ2の12000点です。

 瀬戸熊プロの持ち点は51100点となり、トップを決定的にする親満となりました。

 第138戦の結果は瀬戸熊47700、滝沢26800、堀17400、松ヶ瀬8100。

 瀬戸熊プロの豪快な一撃に魅せられた一戦でした。



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