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堀プロが雀王戦のリベンジ オーラス大逆転のトップ【Мリーグ】

 雀王戦で敗れたリベンジを果たすオーラスの大逆転です。

 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾プロが2023年11月14日(火)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第67戦でトップを獲得しました。

 2着目で迎えたオーラスのラス親で堀プロは連荘。トップ目の赤坂ドリブンズ・鈴木たろうプロとの26100点差をまくりました。

 2日前の第22期雀王決定戦最終日では、U-NEXT Pirates・仲林圭プロと堀プロが激しいマッチレースを展開。仲林プロが総合ポイント1位だった堀プロを逆転し、初めて雀王のタイトルに輝いています。

 この日の第67戦でも2人は対戦。仲林プロは3位に終わり、トップの堀プロはライバルにうれしい勝利です。

 TEAM雷電・瀬戸熊直樹プロ、赤坂ドリブンズ・鈴木たろうプロ、U-NEXT Pirates・仲林圭プロ、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾プロの並び順。

 現・元最強位の瀬戸熊プロ、たろうプロ、現・元雀王の仲林プロ、堀プロの4人の強豪が激戦を繰り広げました。

 この試合ではたろうプロが絶好調。南4局を迎え、持ち点は西家・たろう52000、東家・堀25900、北家・仲林22600、南家・瀬戸熊-500。トップ目のたろうプロと2着目の堀プロは26100点差です。

 親の堀プロは4巡目に七萬をツモりました。「567」「678」の三色が狙えます。

 堀プロは5巡目に一萬をツモり、2索が場に2枚切れていたので4索を外しました。

 目いっぱいには構えず、たろうプロの現物の一萬を残し、危険牌となりそうな4索を先に処理する堀プロらしい一打です。しかし、タンヤオを逃すことになりました。

 堀プロは6巡目に8筒をツモり、「678」の三色のイーシャンテンです。

 7巡目にツモったのが2索です。もし、4索を残していたら、ここでトイツの9筒を1枚外し、タンヤオ・ピンフ・三色への移行を図るイーシャンテンに取れました。

 堀プロは2索を残し、一萬を切りました。フリテンの1索・4索の引き入れを狙っています。

 堀プロは9巡目に1索をツモり、9筒を1枚外しました。

 繊細に攻守のバランスに配慮しながら手を進める堀プロらしい打ち回しです。それでも、「4索を残しておけばタンヤオもついたのに」と思ってしまいます。

 堀プロは13巡目に絶好のドラの8索をツモ。高め三色の五萬・八萬待ちでリーチです。

 3着目の仲林プロが16巡目にカンチャンの四萬を引き入れた手牌です。

 仲林プロは八萬を切り、6筒・9筒待ちでリーチしました。

 このリーチ宣言牌の八萬で放銃。堀プロは裏ドラが1枚乗り、リーチ・ピンフ・三色・ドラ1・裏ドラ1の18000点です。

 仲林プロには2位が遠のく痛恨の放銃となりました。

 南4局1本場を迎え、持ち点は西家・たろう52000、東家・堀43900、北家・仲林4600、南家・瀬戸熊-500。

 堀プロはたろうプロに8100点差まで迫りました。

 いち早く聴牌したのは堀プロです。9巡目にカンチャンの7筒待ちでリーチしました。

 仲林プロがラス転落を逃れようと、9巡目に2索をチー。二萬・八萬のシャンポン待ちで追いつきました。

 2人のめくり合いは堀プロに軍配が上がりました。堀プロは13巡目に7筒をツモ。リーチ・ツモ・ドラ1の2000オール(+300)です。

 南4局2本場を迎え、持ち点は東家・堀50200、西家・たろう49900、北家・仲林2500、南家・瀬戸熊-2600。堀プロがたろうプロを300点差で逆転し、ついにトップ目に立ちました。

 この一局で2着目に落ちたたろうプロが勝負を懸け、早い鳴き仕掛けに踏みきりました。2巡目にペンチャンの7筒をチーしました。

 「123」の三色と筒子の一気通貫をにらんだ遠くからの鳴き仕掛けです。

 たろうプロらしい大胆な打ち回しですが有効牌を引けず、「ゼウスの選択」とはなりませんでした。

 堀プロがいち早く10巡目に3索・6索待ちで聴牌しました。

 堀プロはピンフ・ドラ2・赤ドラ1の親満確定の手。黙聴に構えました。

 13巡目に3索をツモ。ピンフ・ツモ・ドラ2・赤ドラ1の4000オール(+600)です。

 堀プロの持ち点は62800点となり、たろうプロに17100点差をつけました。

 南4局3本場はたろうプロと瀬戸熊プロの2人聴牌で流局しました。

 第67戦の結果は堀61300、たろう47200、仲林-3200、瀬戸熊-5300。

 今季不調のたろうプロはこの大きなリードでもトップを守れず、厳しい展開が続いてます。初勝利はまたもおあずけです。 

 堀プロはオーラスの大逆転を決めたほか、雀王戦で敗れた仲林プロを「インパチ」で沈め、会心の勝利となりました。

 堀プロはこの日、第68戦にも連闘して2位を確保。見事に「1人連対」を成し遂げました。

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