お嬢の的確なピタ止めとここぞの一撃【Мリーグ】
大接戦でお嬢ならではの的確なピタ止めとここぞの一撃が見事でした。
2023年10月5日(木)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第22戦。TEAM雷電・黒沢咲プロはオーラスで逆転され、惜しくもトップを逃しました。
10月6日はお嬢の誕生日です。残念ながら前日にお祝いとはなりませんでした。
それでも、4人にトップのチャンスがある勝負どころであがり牌を止めて放銃を回避。そして、しっかり耐えた後には満貫をあがる打ち筋に魅せられました。
第22戦はU-NEXT Pirates・仲林圭プロ、TEAM雷電・黒沢咲プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まりプロ、セガサミーフェニックス・醍醐大プロの並び順。
南3局を迎え、持ち点は北家・黒沢28300、東家・高宮27400、西家・仲林26000、南家・醍醐18300。トップ目からラス目まで1万点以内で争う大接戦です。
11巡目にいち早く聴牌したのは2着目で親の高宮プロでした。役のない5筒単騎待ちです。
高宮プロは待ちごろの牌を探り、黙聴に構えました。
ラス目の醍醐プロが12巡目に8索をチー。2索・5索待ちで聴牌です。
醍醐プロはタンヤオ・ドラ2・赤ドラ1の満貫確定の手。あがればさらに激戦となります。
3着目の仲林プロも13巡目に二萬を重ねて追いつき、3索・6索待ちでリーチしました。
トップ目の黒沢プロも13巡目にカンチャンの八萬をずばっと引き入れ、4索・7索待ちで聴牌です。
ここで追っかけリーチを掛ける打ち手もいると思います。
しかし、4索が先にリーチしている仲林プロの現物。黒沢プロの手はピンフのみの手です。
黒沢プロはこの手でめくり合いの勝負に踏みこむのは、トップ目として得でないと判断。黙聴に取りました。
4人の手がぶつかった一局でその勝負勘は冴えていました。
黒沢プロが16巡目につかんだのは5索です。
聴牌を維持するため、5索を切れば醍醐プロの満貫の手に放銃。
6索を切ればリーチしている仲林プロに放銃です。
黒沢プロは現物の九萬を外して聴牌を崩しました。
見事なピタ止めです。黙聴の選択がずばり的中しました。追っかけリーチしていたらここで満貫を放銃していました。
また、1人ノーテンを覚悟してオリに回る辛抱もさすがです。
お嬢はこの守りの強さがあるからこそ、ここぞというときに華やかな大物手の決定打を生み出すのだと実感しています。
この一局は黒沢プロの1人ノーテンで流局。
南3局1本場(供託1)を迎え、持ち点は東家・高宮28400、西家・仲林26000、北家・黒沢25300、南家・醍醐19300。
黒沢プロはトップ目から3着目に落ちましたが、まだまだ十分逆転のチャンスがあります。
いち早く聴牌したのは黒沢プロです。8巡目に五萬・八萬待ちでリーチしました。
黒沢プロはリーチ・ピンフ・ドラ1・赤ドラ1の満貫確定の手。この打点ならば勝負を懸けてよいと判断したようです。
ダブ南を鳴いていたラス目の醍醐プロが11巡目にドラの七萬をツモった手牌です。
八萬を切れば、ペンチャンの3筒待ちでダブ南・チャンタ・ドラ1の満貫の聴牌。醍醐プロは八萬を押しました。
これが「醍醐大誤算」になって放銃。黒沢プロは裏ドラが1枚乗り、リーチ・ピンフ・ドラ1・赤ドラ1・裏ドラ1の8000点(+1300)です。
ピタ止めの辛抱をしっかりと次につなげ、ここぞという場面で満貫の一撃を決めるところが「セレブ打法」です。
南4局を迎え、持ち点は西家・黒沢34600、北家・高宮28400、南家・仲林26000、東家・醍醐11000。
持ち味を発揮した黒沢プロの逃げきりと思っていました。
ところが、仲林プロが親の醍醐プロのリーチをかわし、トイトイ・ダブ南の2000、4000(+1000)をあがってトップを獲得しました。
第22戦の結果は仲林35000、黒沢32600、高宮26400、醍醐6000。
思いきりのよい鳴き仕掛けで、オーラスに3着目からトップに浮上した仲林プロの勝負強さは素晴らしいです。
黒沢プロは「バースデートップ」を逃したものの、攻守に鋭い打ち筋で誕生日を祝うユニバースら麻雀ファンを魅了しました。
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