本田プロ魂のチンイツ 強豪相手に価値の高いトップ【Мリーグ】
チームのファイナル進出に向け、魂を込めたチンイツの一撃に魅せられました。
Mリーグ2022-23セミファイナルの2023年4月20日(木)の第1回戦です。
TEAM雷電・本田朋広プロが今季のセミファイナルで個人初勝利。Mリーグでいずれも4着回避率1位のタイトルを獲得したことのある3人の強豪相手に価値の高いトップです。
第1回戦はTEAM雷電・本田朋広プロ、EX風林火山・勝又健志プロ、渋谷ABEMAS・多井隆晴プロ、U-NEXT Pirates・小林剛プロの並び順。
小林(2020-21) 、多井(2021-22) 、勝又(2022-23)の3プロはいずれも4着回避率のタイトル経験者でチームのエースです。
本田プロは気合十分で試合に臨みました。
本田プロは2回の大きなあがりで激戦を制しました。
1発目は東4局1本場(供託1)のラス目から2着目に浮上したチンイツです。勝利への執念の伝わる思いきった打ち回しが光りました。
持ち点は東家・小林35000、西家・勝又23900、北家・多井22000、南家・本田18100です。
ラス目の本田プロの配牌。赤ドラが2枚あるチャンス手です。
萬子が伸びれば、赤5筒を外してチンイツも狙えます。
本田プロは1巡目に二萬、2巡目に南、4巡目に一萬を引き入れました。
7巡目に九萬を重ねました。
本田プロはここから赤5筒を外し、萬子のチンイツに向かいました。
南切りのイーシャンテンに取らず、赤ドラを外す思いきりの良さが本田プロの魅力であり、強さの秘訣です。
本田プロは10巡目に親の小林プロが切った一萬をポン。チンイツのイーシャンテンにこぎ着けました。
ところが、いち早く聴牌したのはトップ目の小林プロの親を流そうと、場風の東を1枚目から鳴き仕掛けしていた多井プロでした。
多井プロは10巡目に4筒をチーして三萬・六萬・九萬待ちです。
その後、なかなか多井プロはあがれず、本田プロも聴牌できません。
本田プロは16巡目にようやく六萬をツモり、南を切ってカンチャンの七萬待ちで聴牌しました。
捨て牌には萬子が1枚も余っていません。他家からは本田プロがまだ聴牌していないようにも見えました。
しっかりとオリに回っていた勝又プロの17巡目の手牌です。
勝又プロは本田プロが17巡目にツモ切りした7筒をポンして、本田プロのハイテイのツモ番をずらすことを考えました。
勝又プロは鳴き仕掛けを見送り、山に手を掛けました。
この判断が本田プロと多井プロの明暗を分けました。
勝又プロがツモったのは六萬。もし、7筒をポンしていれば、多井プロのツモあがりでした。
勝又プロは安全牌の北を切りました。
その直後、多井プロが17巡目につかんだのは七萬。勝負を懸けてツモ切り、本田プロに放銃です。
本田プロはチンイツ・赤ドラ1の12000点(+1300)です。
南1局を迎え、持ち点は北家・小林35000、東家・本田31400、南家・勝又23900、西家・多井9700。魂を込めた跳満の一撃で本田プロは2着目に浮上しました。
南1局と続く1本場はいずれもリーチした本田プロの1人聴牌で流局。南1局2本場(供託2)を迎え、持ち点は東家・本田35400、北家・小林33000、南家・勝又21900、西家・多井7700。本田プロがトップ目に立ちました。
さらに、本田プロは南2局2本場に強運の赤ドラ3枚を活かした2発目のあがりを決めました。
持ち点は北家・本田36400、東家・勝又28700、西家・小林24400、南家・多井10500です。
本田プロは10巡目に7筒をチー。三萬・六萬待ちで聴牌しました。
本田プロは14巡目に六萬をツモ。タンヤオ・ドラ1・赤ドラ3の2000、4000(+600)です。
本田プロの持ち点は45000点となり、2着目の勝又プロに20500点差をつけ、抜け出しました。
本田プロは南3局以降に追い上げられたものの、逃げきってトップを獲得しました。
最終結果は本田35700、小林23600、勝又21100、多井18600です。
TEAM雷電は第2回戦で瀬戸熊直樹プロが2位となり、本田プロとの連対でセミファイナルの総合ポイント2位に浮上しました。
この日の2試合を終えた総合ポイントです。
①KONAMI麻雀格闘倶楽部218.6②TEAM雷電155.3②EX風林火山147.7④渋谷ABEMAS66.1⑤KADOKAWAサクラナイツ29.3⑥U-NEXT Pirates-72.5
TEAM雷電はセミファイナル20試合中10戦を終え、ファイナル進出に向け、好位置につけています。
セミファイナルに入って一度も出場のない人気選手・「ハギー」こと萩原聖人プロをいつ起用するのか注目です。
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