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滝沢プロの幻の四暗刻と東城プロの絶妙な1索止め【Мリーグ】

 タッキーのМリーグ今季第1号の役満は幻に終わりました。

 三倍満放銃を回避したりおぱらの1索止めは絶妙でした。

 2023年10月30日(月)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第50戦の東2局3本場です。

 KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典プロがツモり四暗刻の1索・9索のシャンポン待ちでリーチ。惜しくもあがれませんでした。

 一方、セガサミーフェニックス・東城りおプロは二萬・五萬待ちの聴牌に取らず、浮いていた1索を残して放銃を逃れました。

 攻防の見応えのある一局でした。

 第50戦はKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾プロ、渋谷ABEMAS・白鳥翔プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典プロ、セガサミーフェニックス・東城りおプロの並び順。

 東2局3本場を迎え、持ち点は東家・白鳥46900、南家・滝沢17700、西家・東城17700、北家・堀17700です。

 白鳥プロが東2局2本場にリーチ・三色・ツモ・赤ドラ1・裏ドラ1の6000オール(+600)をあがり、抜け出しています。

 他家の3人は東2局3本場で反撃したいところです。

 滝沢プロの配牌。場風の東がトイツ、6索が暗刻でまずまずの手が入りました。

 滝沢プロはここからツモが効きます。1巡目に5索を引き入れ、2巡目に東を暗刻にしました。

 3巡目に6筒と4筒を入れ替えました。その後、4巡目に7索をツモり、5巡目には1索を重ね、索子のホンイツへまっしぐらです。

 一方、東城プロが5巡目に南をツモった手牌です。

 東城プロは浮いていた八萬を外しました。

 6巡目に絶好のカンチャンの5筒を引き入れ、南を切りました。

 ここでイーシャンテンになったものの、東城プロは試合後に「滝沢プロの索子のホンイツが見えていたので、1索・2索のペンチャンターツを先に外すべきだった」と後悔していました。

 滝沢プロのツモの伸びは止まりません。6巡目と8巡目に中をツモり、索子のホンイツのイーシャンテンです。

 東城プロは8巡目に6筒をツモり、索子のペンチャンターツの2索を外しました。

 滝沢プロは9巡目に中を暗刻にしました。5索を切っていち早くカンチャンの8索待ちで聴牌しました。

 滝沢プロはホンイツ・三暗刻・東・中の跳満確定の手。さらに上を見て、四暗刻への手変わりを狙い、黙聴に構えました。

 滝沢プロから5索が余りました。他家は一色手への警戒心を強めます。

 滝沢プロは10巡目に中を暗槓。新たなドラも4索でした。

 リンシャン牌からツモったのは9索です。1索・9索のシャンポン待ちでリーチしました。

 滝沢プロはツモれば四暗刻。1索・9索は東城プロが1索を1枚、堀プロが9索を1枚持っていて、山に2枚残っていました。

 滝沢プロのツモの効き方が半端なかったので、今季第1号の役満が出るのではないかと思っていました。

 滝沢プロのリーチ直後、東城プロが10巡目に引き入れたのが7筒です。

 浮いている1索を切れば二萬・五萬待ちで聴牌です。

 その場合、滝沢プロにリーチ・ホンイツ・三暗刻・トイトイ・東・中・一発の三倍満放銃となります。

 東城プロはぎりぎりのところで耐え、聴牌には取らず、現物の1筒を切りました。

 東城プロは索子の「1索・2索」のペンチャンターツを外すのが遅れたことを後悔し、勝負にいかなかったそうです。

 それに加え、滝沢プロから並々ならぬオーラが出ていて、「役のない手で追っかけリーチには踏みこむのはとんでもない」と考えたようです。

 絶妙なぎりぎりの放銃回避でした。

 堀プロが12巡目に六萬をツモり、四萬・七萬待ちで追いつきました。

 堀プロはピンフ・ドラ2・赤ドラ1・槓ドラ2の跳満確定の手。滝沢プロを警戒して黙聴に構えました。

 鳴き仕掛けをしていた白鳥プロが14巡目にカンチャンの3索待ちの聴牌に取り、七萬を切って放銃。堀プロはピンフ・ドラ2・赤ドラ1・槓ドラ2の12000点(+1900)です。

 とても攻防に魅せられた一局でした。Mリーグ今季役満第1号はお預けとなりました。

 第50戦の結果は白鳥46100、堀45500、滝沢9800、東城-1400です。

 東城プロはラスに沈んだものの、1索止めは見事でした。

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