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仲林プロの臨機応変な待ち変えの親満【Мリーグ】

 臨機応変な待ち変えの親満が見事でした。

 U-NEXT Pirates・仲林圭プロがMリーグ2024-25レギュラーシーズン第16戦でトップを獲得しました。

 決定打となったのは、トップ目で迎えた南2局の一撃。一気に他家を引き離しました。

 第16戦は渋谷ABEMAS・多井隆晴プロ、U-NEXT Pirates・仲林圭プロ、EX風林火山・二階堂亜樹プロ、KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波プロの並び順。

 南2局を迎え、持ち点は東家・仲林39200、西家・渋川26800、南家・亜樹22000、北家・多井12000です。

 トップ目で親の仲林プロは自風の東を鳴き、いち早く聴牌しました。6巡目に3筒を暗刻にして、ペンチャンの7筒待ちです。

 7筒は山に2枚残っていました。

 8巡目にドラの9筒を重ね、六萬・9筒のシャンポン待ちに変えました。

 六萬・9筒は山に4枚残っていました。

 すると、3着目の亜樹プロが10巡目、カンチャンの八萬を引き入れ、4索・7索待ちでリーチしました。

 4索・7索も山に4枚残っていました。

 亜樹プロとめくり合いになった仲林プロ。13巡目にツモったのが危険牌の四萬です。 

 六萬を切れば、二萬・五萬待ちに変えられます。二萬・五萬はいずれも亜樹プロの現物です。

 ただし、六萬は亜樹プロに厳しい牌です。

 仲林プロは亜樹プロに通っている安全牌の三萬を外し、カンチャンの五萬待ちに変えました。

 危険牌を無理にして押さず、亜樹プロの現物の五萬待ちに懸けました。

 他家から出にくい六萬やドラの9筒よりも、五萬のほうがあがりやすいという判断です。

 実は山に五萬が1枚しか残っていませんでした。それは「神目線」でしか分かりません。

 攻守のバランスに優れた仲林プロらしい一打です。

 この選択がずばり的中します。

 亜樹プロが17巡目に赤五萬をつかみ放銃。仲林プロは東・ドラ2・赤ドラ1の12000点(+1000)です。

 仲林プロの持ち点は52200点となり、大きくリードしました。

 場況をとらえた臨機応変な待ち変えに魅せられました。

 仲林プロはオーラスに多井プロに跳満を放銃しましたが、逃げきってトップです。

 第16戦の結果は仲林34800、多井25200、渋川23700、亜樹16300。

 この日、連闘した仲林プロは第15戦で2位、第16戦で1位。今季もさすがの安定感です。

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